三大成人病は他人事じゃない!?その発症確率と死亡率とは?

三大成人病(がん、心臓病、脳卒中)は、長い間日本人の死因の上位を占めており、国民病として私達の身近にある病気です。

今回は、その三大成人病にかかってしまう確率と死亡率を視ていきます!

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数字で視ると、よりリアルに感じられるかもしれませんよ!

【三大成人病】その概要は?

三大成人病とは、「がん(悪性腫瘍)・心臓病・脳卒中」の3つの病気の事をいいます。

がん(悪性新生物)

三大成人病の一つ目は、「がん」です。

私たちの身体は、およそ60兆個の細胞で構成されており、この細胞が私達の身体を形作っています。

ですが、生命に寿命があるように、細胞にも寿命があるんです!

そしてこの細胞、寿命が来る度に分裂して新しい細胞を生み出すんです。伝統のように、受け継がれていくんですね!

この時、細胞の数はオーバーしないように一定数を保ちます。

この分裂した細胞の数を調整するのが、「細胞増殖因子」と「再分裂抑制因子」です。

例えるなら、スタートとストップのスイッチが細胞にはあるという事ですね!これにより、過不足なく増殖や分裂を行う事ができます。

ここまでは、正常な細胞の仕組みです。では、がんになると細胞の中はどうなるのでしょうか?

様々な原因(喫煙や紫外線など)で、正常な細胞ががん化すると、スタートとストップのスイッチが壊れてしまいます。

それにより、細胞は無制限に増殖を続け、がん細胞の塊ができたり他の臓器に移ってしまいます。

がんの怖いところは、一度細胞ががんに侵されてしまうと、知らず知らずのうちに増え続けてしまう事ですね。

ちなみに、がん発生の要因として食生活と喫煙が大きく関係しています。

心臓病

三大成人病の2つ目は「心臓病」です。こちらは、聞きなれない方もいるかもしれませんね。

心臓はポンプの作用で全身に血液を運んでいます。これは、心臓にある心筋という筋肉の働きが重要な役割を担っています。

しかし、心臓病である「虚血性心疾患」になると、この心筋への血流が悪くなり、心臓の働きが低下することで身体に様々な悪影響を及ぼします。

虚血性心疾患は、更に「狭心症」と「心筋梗塞」に分けられます。

狭心症は、動脈が狭くなり心臓への血流量が減少して貧血状態となり、一時的な発作を起こす病気です。

心筋梗塞は、原因は狭心症と同じですが、心筋梗塞は完全に血液の流れが滞る事で心筋の組織が弱まり発症する病気です。

どちらにおいても、心筋が働く為の栄養が届かなくなる事で心臓の働きが弱まってしまうんですね!

脳卒中

三大成人病3つ目は、「脳卒中」です。

脳卒中は、何らかの原因で脳血管が破れて起きる出血性脳卒中と、脳血管が閉塞し、十分な酸素や栄養が不足して起きる虚血性脳卒中に分けられます。

  • 出血性脳卒中

1.脳出血

脳内の血管が破れて脳内に出血をきたすもので、出血部位も多様にあります(被殻、視床、皮質下、小脳、橋など)

2.くも膜下出血

脳の周りには、脊髄液という液体で満たされており、これによって脳はぷかぷかと浮いています。そして、この液体の中を通る血管あるのですが、これが破れてしまうことをくも膜下出血といいます。

脳は脊髄液で満たされている為、この中で起きた出血の影響は広範囲に及ぶ為、重症化しやすい傾向があります。

  • 虚血性脳卒中

1.一過性脳虚血発作(TIA)

一時的に脳に血流が流れなくなり、神経脱落症状が現れる発作です。発症から24時間以内に症状(運動麻痺や感覚障害)が完全に消失します。

2.脳梗塞

脳梗塞は、以下の種類に分けられます。

1)アテローム血栓性脳梗塞

コレステロールの塊の蓄積によって血管の中が狭くなり、詰まりやすくなります。

2)心原性脳塞栓症

心臓やその近くの血管の中にできた血液の塊がはがれて脳まで移動し、血管を詰まらせて生じます。

脳の血管は心臓の血管に比べて非常に細い為、心臓周囲で出来た塊が脳に移動すると詰まりやすくなります。

3)ラクナ梗塞

中枢(頭の中心)に近い動脈に閉塞があると、末梢(頭の先端)の動脈の血流が滞り、梗塞を生じます。

近年では、脳梗塞が最も多く、次いで脳出血、くも膜下出血と続いています。

【三大成人病】罹患確率は!?

ここまで、三大成人病の概要について書きましたが、一体、どのくらいの確率で私たちの身近に潜んでいるのでしょうか?

順にみていきたいと思います。

がん(悪性新生物)

生涯でがんになる確率は、

男性63%、女性47%で、じつに2人に1人が罹患する計算になります。

これは、ちょっと衝撃でした!これだけ高確率だと自分や身近にいる人に罹患する人がいても何ら不思議ではないという事ですね。

以下は、部位別にみたがんの罹患確率です。

 

男性

1位 胃(11%) 2位 大腸(10%) 3位 肺(10%) 4位 前立腺(9%) 5位 肝臓(4%)

女性

1位 乳房(9%) 2位 大腸(8%) 3位 胃(6%) 4位 肺(5%) 5位 子宮(3%)

 

国立がん研究センター がん登録・統計より抜粋

男女で罹患部位に差はあるものの、大体共通していますね。

実際、私の祖父は胃がんで亡くなりました。祖父は、お酒が好きでつまみにいつもしょっぱい物を食べていました。やはり生活習慣が影響しているのかもしれませんね。

簡単に原因をみていきますと

大腸がんは、食生活の欧米化が一因と言われています。

胃がんは、塩分量の多い食事が原因の一つではないかと言われています。

肺がんは、喫煙率が関係していると言われており、男性は女性と比較して2倍以上罹患数が多くなっています。

乳がんは、年々増加傾向にあり、16人に1人が罹患すると言われています。

最近では芸能人の罹患で耳にする事が多くなりましたが、若いほど進行も速いので、早期発見が重要です。

前立腺がんは、男性特有で1990年ごろから日本で増え始め今では、男性の罹患率第3位になっています。

これらを見ると、男女ともに上位を占めている胃・大腸・肺がんは、生活習慣が要因で発病リスクが高まっているのが分かりますね。

つまり、罹患の確率が高くなっている要因は、自分自身に原因があるという事です!

年齢でみると、

男性は、40歳以上で消化器系(胃、大腸、肝臓)、70歳以上で前立腺がんと肺がんの割合が増加します。

女性特有の乳がん、子宮がんは40歳代で増えていきます。その他は高齢になるにつれて確率が高くなります。

心臓病

喫煙や糖尿病、高血圧、高コレステロールといった罹患リスク要因のある人は、リスク要因のない人に比べ生涯に心臓病を発症する確率が、10倍以上だというデータがあります。

10倍ですよ!?10倍!

45歳の成人で生涯心臓病を発症する確率は

男性:健康な人が発症確率1,4%に対しリスク要因ありの人は、49,5%

女性:健康な人が発症確率4,1%に対しリスク要因ありの人は、30,7%

リスク要因があると顕著なほどに確率が上昇してますね。この差を知る事だけでも大きな意味があるように感じます。

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脳卒中

脳卒中は、生涯で5人に1人が発症すると言われています。

以下は、性別・年齢別の生涯の発症確率です。

男性

  • 45歳 18,93%
  • 55歳 18,28%
  • 65歳 15,70%
  • 75歳 11,02%

女性

  • 45歳 20,18%
  • 55歳 19,57%
  • 65歳 18,13%
  • 75歳 15,75%

上記をみていくと、45~55歳の中年期の発症確率が高い事が分かります。

私の職場(筆者は在宅リハビリの仕事をしています)のご利用者様でも上記年代で発症された方は多いですね。

その後、長く障害と付き合って生活されているわけですが、中には杖や車椅子がないと生活できない方や寝たきりの方もいます。

健康がいかに大事で、いかに幸せかを考えさせられます!!

以上、三大成人病に罹患する確率を疾患別にみていきましたが、好発年齢としては40歳以降が多くなっています。

若い頃から蓄積してきた生活習慣が40歳になって顕在化してくるようです。人生のターニングポイントと言っても過言ではないですね!

その為、発症の確率を下げる為には40歳以降をいかに健康で過ごせるか!

という事を真剣に考える必要がありそうです。

【三大成人病】死亡の確率は!?

平成27年度のデータによると、三大成人病の死亡率の割合は、

がん28,7%、心臓病15,2%、脳卒中8,7%となっています。

三大成人病だけで死因の約50%を占めていますね。

そのうち、死亡率1位のがんの内訳をみていきます。

生涯のがんの死亡率は、男性25%で4人に1人、女性16%で6人に1人となっています。

順位別としては、

男性

1位 肺(6%) 2位 胃(4%) 3位 大腸(3%) 4位 肝臓(2%) 5位 膵臓(2%)

女性

1位 大腸(2%) 2位 肺(2%) 3位 胃(2%) 4位 膵臓(2%) 5位 乳房(1%)

※( )内の数字は、がんの死亡率の割合

男女計

1位 肺 2位 大腸 3位 胃 4位 膵臓 5位 肝臓

国立がん研究センター がん登録・統計より抜粋

年齢別にみると

男性は、40歳を過ぎると消化器系のがんの死亡確率が高くなり、肺がんは高齢になるにつれて高くなる傾向にあります。

女性特有の乳がん、子宮がんは、40歳代で増えると前に書きましたが、死亡率もこの年代で高くなっています。その他は、高齢になるにつれて確率が高くなります。

まとめ

三大成人病は、命をおびやかす恐ろしい病気です。

現代は飽食の時代ですし、便利な乗り物もあるので、運動不足や食生活の偏りなど生活習慣の乱れで、三大成人病の罹患の確率や死亡率も上昇しやすい傾向にあります。

しかし逆に考えれば、予防対策をしっかり行えば罹患の確率と死亡率を確実に減らす事ができるんです!

いつ自分の身に降りかかるかも分かりませんから、早めの予防対策を行う事が大切ですね!

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