両親の脳疾患は遺伝する!?その可能性について徹底解説!

私たちは、両親からの遺伝によって外見や中身の特徴を受け継いできました。

しかし遺伝には、脳の病気である脳疾患も遺伝する可能性があるんです!

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ですが、脳疾患が直接遺伝するのではなく、「脳疾患になりやすい体質」になる事が大きな要因となっています。

今回は、両親の脳疾患と遺伝の関係性について解説していきます!

遺伝とは

遺伝とは、両親の特徴が子に伝えられる事を言います。

生物の細胞の中には、目に見えない遺伝子があり、人の身体を作る設計図になります。

両親の特徴を持ったこの遺伝子が子に伝わり、遺伝子という設計図を元に両親の特徴を受け継いだ子の身体が作られていきます!

遺伝子は、両親から半分ずつ受け継がれる為、子供は両親のハイブリッドといったところですかね。

また、遺伝の特徴は、優性遺伝劣性遺伝によって決まります。優性・劣性の違いは、遺伝の強さの違いです。例えば、目の大きい親と目の細い親の子供の目が大きかった場合、目の大きい遺伝子が優性という事です。

私は、下唇がいかりや長介さん並に厚いのですが、完全に父親からの優性遺伝です(笑)

両親の特徴というのは、身体の構造や体質も遺伝する為、高血圧や糖尿病体質も子供に遺伝してしまいます。

例えば、血圧の高い父親と正常な血圧の母親の子供は、高血圧体質の遺伝子を受け継いでいる事になるので、高血圧体質が遺伝している可能性があります。

この辺りの話は、脳疾患と遺伝の項目で詳しく説明します。

脳疾患と遺伝

では、遺伝する脳疾患には、どんなものがあるのでしょうか?

以下に、遺伝すると言われている脳疾患を挙げます。

くも膜下出血

脳疾患の中でも遺伝的要因が強いのが、くも膜下出血です。

両親にくも膜下出血の既往がある場合、約9倍も発症率が高まります。

しかし、誤解しないでほしいのは、くも膜下出血そのものが遺伝するのではなく、原因となる脳動脈瘤(血管の瘤)や脳動脈奇形(血管が異常な形になる生まれつきの病気)が遺伝するのです。

破裂していない動脈瘤は、40歳以上の中高年の5%以上の人が持っていると言われています。しかし、脳動脈瘤があって、発症する人は1%程度。なので、動脈瘤を破裂させる高血圧の遺伝が危険です。

2親等以内(祖父母、孫、兄弟姉妹)の家族にくも膜下出血の人がいた場合、脳動脈瘤を10%以上の確率で持っているといわれています。

脳出血

両親に脳出血の既往がある場合、子供は約1.9倍発症率が高まります。

こちらも、脳出血そのものの遺伝ではなく、発症要因となる高血圧や動脈硬化が遺伝する事で発症率が高まります。

脳梗塞

脳梗塞になる遺伝子はないが、脳梗塞の原因となる高血圧、動脈硬化、糖尿病などは遺伝します。

アルツハイマー型認知症

アルツハイマー型認知症の好発年齢は、60歳から多くなります。

しかし、40〜50歳代で発症した場合、遺伝要因のある家族性アルツハイマー病の可能性があります!

ですが、30〜60歳のアルツハイマー病の人達のうち、家族性アルツハイマー病の人は1割ほどと、遺伝的要因は決して高くはありません。

パーキンソン病

特定の遺伝子が関連してのパーキンソン病の発症は、全体の5〜10%程度です。

遺伝の特性である優性と劣性でみた場合、両親にパーキンソン病の遺伝子があったとしても、必ず発症するわけではありません。それ以外は、加齢とともに増加していきます。

脳疾患の遺伝の特徴

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先述もしましたが、脳疾患の遺伝とは、厳密には「脳疾患になりやすい体質」が遺伝するというのが正しい表現です。

では、どういう事なのか、脳疾患の中でも発症率の多い脳梗塞を例にして解説していきます。

脳梗塞には、脳梗塞になる遺伝子は今のところ発見されていません。しかし、脳梗塞の原因となる高血圧糖尿病、肥満は、遺伝的要因が認められています。

つまり、両親が脳梗塞の既往がある(既に高血圧や糖尿病を持っている可能性がある)、脳疾患の既往はなくとも高血圧や糖尿病を持っていると、子は両親からの遺伝を受け、それらに「なりやすい体質」となります。

更に、遺伝的要因に加え、生活習慣などの環境要因が高血圧や糖尿病、肥満を促進してしまい、脳梗塞の発症に大きく関係してきます!

また、家庭内での食事は皆同じ物を食べる為、脳梗塞を患い高血圧や糖尿病のある両親が、偏った食生活を送っていると、必然的に子も同じ病気になりやすい傾向があります。

ですから、肥満の親の子は肥満児が多いのかもしれませんね。

程度の差こそあるかもしれませんが、遺伝的要因の有無に関わらず、生活習慣をどう整えるかが重要なわけです!

これは、脳梗塞に限った事ではありません。

例えば、くも膜下出血は、脳動脈瘤や脳動脈奇形が遺伝要因にありますが、ここから出血を起こすかどうかは、生活習慣にかかっています。

脳梗塞を始め、脳血管に異常をきたすような脳疾患は、塩分控えめ脂の多い肉や過剰な脂質は避け、野菜や青魚を食べる、適度な運動をする、禁煙、節酒などの生活習慣の見直しが必要です

また、遺伝的要因のあるアルツハイマー病に関しても、加齢と刺激量の減少などの環境要因が発症リスクを高めてしまいます。ですので、適度な運動をする、他者と積極的にコミュニケーションをとる、趣味活動をする、脳の体操をするなど、脳の活性化を図る事が予防に繋がります!

生涯で60%の人は何かしらの遺伝性疾患を発症すると言われているように、遺伝と病気は特別なものではありません。遺伝子に従うも抗うも、全て自分次第という事です!

また、自分だけでなく、大切な子供の未来を守れるかどうかも親である私達次第です!今一度、生活習慣の大切さを考えながら過ごしていきたいですね。

まとめ

いかがでしたか?

脳疾患は、両親からの遺伝的要因で発症リスクが高まります。しかし、厳密には「なりやすい体質」になるということ。その体質とは、生活習慣病である高血圧や糖尿病、肥満です。

脳疾患を始め、遺伝的要因のある疾患は、環境的要因が加わる事で発症率をグンと高めます。

その為、大切なのは病気の遺伝子の有無ではなく、遺伝子を覚醒させない為の生活習慣の改善です!

未来を決めるのは遺伝ではなく、自らの行動力ですよ!

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