【必読】二次性高血圧の原因、症状や割合について分かりやすく解説します!

二次性高血圧は原因が明確になっているので、治療で回復する可能性があります。

ただ、放置してしまうと病気が悪化して取り返しがつかなくなるかもしれません!

そこで今回は、二次性高血圧の原因とその症状、そして発症の割合などを分かりやすく解説しちゃいます!

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みやっち
こんにちは!現役作業療法士(リハビリの専門家)のみやっち(@miyabro2)です

脳卒中や心筋梗塞など、日本人の死因の上位にある病気のリスクを高める高血圧。

その中で、原因が明確になっているのが二次性高血圧です。

今回は、その二次性高血圧について出来るだけ分かりやすく解説していきますね( ・∇・)

二次性高血圧とは

高血圧は大きく二つに分類されます。

一つ目は「本態性高血圧」です。

本態性高血圧は原因が明確になっていませんが、生活習慣や肥満などが要因になっていると言われています。

その割合は、高血圧全体の90%を占めます。

症状は、軽度の頭痛や頭重感、倦怠感などがありますが、多くは症状がない場合がほとんどです。

二つ目は、今回解説する「二次性高血圧」です。

二次性高血圧は、腎疾患や内分泌疾患など、はっきりとした原因疾患があり、それが元で血圧が高値を示します。

つまり病気が根本にあるって事です!

症状は、本態性と同様に無症状であることが多いですが、原因となる疾患によっては特徴的な症状を伴う場合もあります。

その割合は、高血圧全体の10%です。

たったの10%ですが、見過ごしていると原因となっている病気を悪化させてしまうかもしれないので、その特徴を把握しておきましょう!

Point!
高血圧全体の90%が本態性高血圧で、10%が二次性高血圧

二次性高血圧の種類

ここからは、二次性高血圧にはどんな種類があるのかを見ていきます。

大きく分けると

  • 腎疾患に伴うもの
  • 内分泌疾患に伴うもの
  • 薬剤誘発性のもの

上記三つの種類に大別されます。

腎実質性高血圧

腎臓の疾患に伴う高血圧です。

腎実質とは、腎臓の働きを主に担っている部分です。

引用元:ONCOLOGY

この場所が正常に働く事で、体に不要な成分や水分を体外に排出するための尿を作り、血液をきれいにする事ができます。

また、腎臓は体内の塩分・水分量をコントロールする事や血圧に関連するホルモンを分泌する事で血圧を調整する働きもあります。

その為、腎実質性高血圧を発症すると、腎臓がうまく働かなり、血圧をうまく調整することができず、高血圧を伴います。

原因
  • 糖尿病の悪化や高血圧が原因で起こる「糖尿病性腎症」
  • 免疫反応の異常が原因と言われている「糸球体腎炎」(詳細は分かっていません)
  • 遺伝子変異が原因の「多発性嚢胞腎(たはつせいのうほうじん)」

上記の3種類の疾患によって引き起こされます。

症状
  • 血圧日内変動の異常(早朝・夜間高血圧)
  • 夜間頻尿、血尿
  • 浮腫
  • 睡眠時無呼吸症候群の合併 など

腎実質性高血圧は、二次性高血圧の中でも発症の頻度が高く、高血圧全体に対して約2〜5%の割合で発症すると言われています。

腎血管性高血圧

腎臓の疾患に伴う二次性高血圧です。

腎血管性高血圧は、腎臓にある動脈が狭窄することで血圧を高くするホルモンが過剰に分泌されて血圧が高値を示します。

原因
約80%が動脈硬化によるもの。残りの20%は原因不明の血管の繊維化

約80%の割合で動脈硬化から引き起こされるという事は、生活習慣の影響も原因として考えられますね。

動脈硬化の危険性は以下の記事でも詳しく書いていますので、参考にして下さい。

【要注意!】その鼻血、脳出血の前兆かもしれませんよ?

2019.07.26

ちなみに、腎血管性高血圧は治癒可能な高血圧としても一般的です。

症状
無症状である事が多い。

症状がない事がほとんどなので、気付かない場合も多いかもしれませんが

  • 30歳未満または50歳以上の方で下の血圧が突然高くなった
  • 最近、高血圧になった方や持病の高血圧が安定してきた方で、6カ月内に急速に増悪した
  • 急激な高血圧の悪化,腎臓の機能が悪いなど

上記に思い当たる節がある方は、すぐにお医者さんに相談しましょう!

腎血管性高血圧は、高血圧全体に対して約1%の割合で発症すると言われています。

原発性アルドステロン症

内分泌に伴う二次性高血圧です。

アルドステロンという腎臓から分泌されるホルモンが過剰に分泌されてしまう事で高血圧が引き起こされます

アルドステロンは、ナトリウム排泄を抑えることで血圧を増加させる役割があります。

原因
腫瘍が副腎にできる事やアルドステロンを作る細胞が副腎で過剰に増える事が原因とされています。若い年齢で高血圧になる方に多く見られます。
症状
  • 四肢の脱力
  • 低カリウム血症(筋力低下、筋肉のけいれんやひきつり、麻痺、不整脈など)
  • 夜間多尿

ただ、症状がない場合も多い

原発性アルドステロン症は、高血圧全体に対して約5%の割合で発症すると言われています。

二次性高血圧の中でも比較的発症の割合が高いです。

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褐色細胞腫

内分泌疾患に伴う二次性高血圧です。

原因
カテコラミンというホルモンの分泌場所である副腎髄質に腫瘍ができる事で、過剰分泌して発症します。

カテコラミンの本来の役割は、状況に応じて心臓や脳、筋肉への酸素やエネルギー供給を増加させたり、けがをした時の止血の為に働いてくれます

つまりは、敵や獲物に出会った瞬間にすばやく戦闘(もしくは逃避)態勢をとるために備わっている緊急反応なんです!

ヒーローが敵に遭遇した時に臨戦態勢になる時に働くホルモンですねo(`ω´ )o

その為、血圧を上昇させる作用もあります!

しかし!

分泌場所である副腎髄質に腫瘍ができる事で、カテコラミンが過剰に分泌されてしまい、結果として血圧の上昇を引き起こしてしまいます。

症状
  • 高血圧
  • 頻脈
  • 蒼白
  • 頭痛
  • 発汗
  • 動悸
  • 不安感
  • 便秘
  • 高血糖
  • 体重減少
  • 起立性低血圧(※1) など。

この高血圧は

  • 常に血圧が高い持続性
  • 一過性に血圧が上昇する発作性

の2タイプがあります。

発作性のタイプでは、飲酒、喫煙、排尿などによって誘発されるので注意が必要です。

褐色細胞腫は稀な病気ですが、一過性の激しい血圧上昇を誘発することや腫瘍が悪性の可能性があることなどから放置すると、とても危険な病気です!

※1)起立時に血圧が急激に低下してふらつきやめまいなどの症状が起きる

薬剤誘発性高血圧

薬による影響で起こる二次性高血圧です。

原因
血圧を下げる薬以外の薬が原因でおこる血圧が高値を示します。漢方薬でも引き起こされる可能性があります。

病気の症状を抑える為に薬を飲んでいるのに、それが原因で血圧が上昇してしまうので、定期的な受診で医師の診察を受けることは重要ですね。

症状
低カリウム血症(筋力低下、筋肉のけいれんやひきつり、麻痺、不整脈など)

服用量の多い高齢者に比較的多い割合で起こる事が多いです。

その他

睡眠時無呼吸症候群(SAS)でも二次性高血圧を伴う場合があります。

睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠時に呼吸が停止したり(無呼吸)、弱くなったり(低呼吸)することで体に様々な悪影響を及ぼす病気です。

原因
  • 空気の通り道である喉や気道が塞がれてしまう
  • 脳から呼吸の指令が伝達されなくなる

喉や気道が塞がれてしまう原因には、肥満が大きく関係しています。

でも肥満だけが原因だったら、お相撲さんは皆SASになってしまいますよね…。

どうやら肥満に加えて、元々骨格が小さかったり、舌が大きい人は発症の確率が高くなってしまいます

寝てるのに、日中も睡魔が襲ってくるって人や椅子に座って寝ている時でも呼吸が止まってしまう方は要注意ですよ!

SAS全体の割合の約90%を占めます。

脳からの指令が伝達されないケースは、脳卒中や心機能低下から引き起こされる場合があります。

心臓の機能が低下した方では、約30-40%の割合で無呼吸が見られます。

その他にも、クッシング症候群、先端肥大症、甲状腺の異常などによっても二次性高血圧は引き起こされます!

二次性高血圧の判別は血液検査が重要です!

二次性高血圧の判別は採血で分かる!

2017.07.24

こんな症状が現れたら二次性高血圧を疑うべし!

本態性高血圧が比較的ゆっくり進行かつ高齢者に多い特徴があるのに対し、二次性高血圧にも特徴的な症状があります!

  • 急に血圧が高くなった
  • 血圧の変動が激しい
  • 薬を飲んでも下がらない
  • 高血圧に加えてナトリウム、カリウムなどのイオンの濃度異常がある
  • 高血圧に加えて心臓や腎臓に異常がある
  • 若いうちに(20歳以下)高血圧になった

上記に当てはまる場合は二次性高血圧の可能性がありますので、お医者さんに相談しましょう!

病気が発症の要因となっている二次性高血圧は、治療で血圧の値が改善する可能性がある反面、放置すると病気が悪化して取り返しがつかなくなるかもしれません!

血圧の上昇に限らず、体に異常を感じたらすぐに病院に行くのが基本ですね。

まとめ

いかがでしたか?

二次性高血圧は、原因となる病気がある為、治癒の可能性もあるので早めの受診が必要です。

では、今回のまとめです。

二次性高血圧の割合
高血圧全体の約10%

残りの90%は生活習慣が要因と言われている本態性高血圧です。

二次性高血圧の原因
  • 腎疾患に伴うもの
  • 内分泌疾患に伴うもの
  • 薬剤誘発性のもの

病気の大元は、腎臓や腎臓に関連するホルモン異常によるものがほとんどです。

また、薬の副作用の他、、睡眠時無呼吸症候群でも二次性高血圧を伴います。

二次性高血圧の症状

各疾患によって症状は異なるが、無症状である事も多い。

  • 急に血圧が高くなった
  • 血圧の変動が激しい
  • 薬を飲んでも下がらない
  • 高血圧に加えてナトリウム、カリウムなどのイオンの濃度異常がある
  • 高血圧に加えて心臓や腎臓に異常がある
  • 若いうちに(20歳以下)高血圧になった

ただ、上記の症状が現れたら二次性高血圧が疑われる為、すぐにお医者さんに相談しましょう!

二次性高血圧と本態性高血圧の違いについては、以下の記事で詳しく書いていますので、参考にしてください。

高血圧を理解する!~本態性高血圧と二次性高血圧の違いは?~

2017.07.29
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