二次性高血圧の判別は採血で分かる!

高血圧は、本態性高血圧と二次性高血圧の2つがあり、二次性高血圧は病気が元で発症する為、原因が明確になってる高血圧です。

その為、判別ができれば、治療により高血圧の改善を図る事ができます!そして、採血はその判別が可能であり、治療に繋げる事ができます!

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今回は、採血と二次性高血圧の関係性について解説します!

二次性高血圧とは

高血圧は、文字通り血圧が高い状態です。血圧は、血液が血管の中を流れる時に血管の壁に加わる圧力の事ですが、様々な原因によりこの圧力が強くなると高血圧となります。

数値による診断基準は「140mmHg以上/90mmHg以上」で、これに該当すると高血圧ということになります。

そして、高血圧は大きく二つに分類されます。

一つ目は、「本態性高血圧」です。

本態性高血圧は、原因が明確になっていませんが、生活習慣や肥満などが高血圧の要因になっていると言われています。
割合は、全体の高血圧の90%です。

症状は、軽度の頭痛や頭重感、倦怠感などがあるようですが、血圧との因果関係は不明確なようです。

二つ目は、「二次性高血圧」です。

二次性高血圧は、腎疾患や内分泌疾患など、はっきりとした原因疾患あり、それが元で発症する高血圧を指します。

症状は、無症状であることが多いですが、原因となる疾患によって様々な症状を伴います。割合は、全体の高血圧の10%です。

そして、二次性高血圧を伴う疾患には、腎機能障害である腎実質性高血圧、腎血管性高血圧やホルモンの分泌異常である原発性アルドステロン症、褐色細胞腫、クッシング症候群、睡眠時無呼吸症候群などがあります。

採血って?

採血とは、文字通り「血を採る」事です。私達に馴染みのあるところで言えば、健康診断で血液検査を行う為に採血をしますね。

血液は、酸素を運びながら身体全身を巡っていきますから、採血によって様々な身体の情報を得る事ができます。

もう少し細かく言えば、採血を行う事で血液中の細胞・酵素・抗体の量を数値化することで、様々な病気の診断に役立てます。

これにより、二次性高血圧と本態性高血圧の判別も行うことができます。

採血には、静脈採血動脈採血の2つの方法があります。

静脈採血

健康診断や献血など、一般的に行われている採血は、静脈から行われます。

その理由はというと

  • 静脈は身体の表層を通っている為、見つけやすい
  • 静脈の壁は薄く、血液の流れも遅い為採血しやすい
  • 役目を終えて全身から心臓に戻る血液なので、身体各所の情報を含んでいる

上記の理由から、静脈での採血が主に行われています。

動脈採血

動脈採血は、静脈採血が難しい場合や血液ガスの量を知る為に行われます。血液ガスとは、血液中に含まれる酸素や二酸化炭素を指します。

動脈採血を行い、血液ガスの濃度を調べることで、が正常に機能しているかが分かります。呼吸不全や意識障害がある人の呼吸状態の評価のために行われるケースが多いようです。

二次性高血圧の判別には、静脈採血が用いられます。

二次性高血圧と採血

では、採血によって得られたデータから、どのように二次性高血圧の判断を行うのでしょうか?

以下に、二次性高血圧に関連する項目をピックアップします。

腎機能検査

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二次性高血圧の原因疾患の約7割近くが腎臓の疾患(腎実質性高血圧、腎血管性高血圧)です。その為、採血によって得られる腎機能の状態は、二次性高血圧の判別に重要になります!

  • CRE(クレアチニン)

筋肉を使用した時に作られる物質で、腎臓が正常に働いていれば、尿と一緒に体外に排出されます。つまり、クレアチニンの数値が高いという事は、腎機能が低下している可能性があります。

基準値は、「0.4~1.1mg/dl」です。

  • BUN(尿素窒素)

食事で摂取したタンパク質は、体内で使われた後、最終的に尿素となって腎臓から尿として体外に排出されます。従って、クレアチニン同様に腎機能の低下によって排出が不十分になり、数値が高くなります。

基準値は、「8~21mg/dl」です。

  • UA(尿酸)

細胞のプリン体が分解してできた老廃物にあたります。尿酸も腎機能が正常であれば、尿として排出されます。

基準値は、「〜7.0mg/dL」です。

腎臓は、体にとって不要となった物質を尿として排出する大切な機能を担っています。腎機能が低下することで、体の中に老廃物が溜まった状態になってしまい、様々な悪影響を及ぼします。

腎機能以外にもホルモンの分泌異常により、二次性高血圧を伴います。このホルモンの分泌量も採血によって数値化することができます!

レニン・アルドステロン

レニンとアルドステロンには、血圧を上昇させる働きがあります。

腎臓の血流低下により腎臓からレニンが分泌されます。これを発端として、最終的にアルドステロンが分泌されます。

アルドステロンは、ナトリウムの再吸収と排泄を抑制することで、体内に血液量を増やし、血圧を上げる作用があります。そして、腎臓の血流が正常になると、レニンの分泌は抑制されます。

つまり、腎臓の血流が低下する事によってホルモンを分泌し、血圧を調整しているという事です!

しかし、腎機能が低下すると、レニンが過剰に分泌されて内分泌異常の疾患を伴い、二次性高血圧を発症します。

基準値は

  • レニン「 0.2~3.9ng/ml」
  • アルドステロン「3~21ng/dl」

レニンの値が高値の時は、腎血管性高血圧、褐色細胞腫などを伴い、低値の時は原発性アルドステロン症などを伴います。

アルドステロンが高値の時は、原発性アルドステロン症を伴います。

二次性高血圧は、採血によって得られるこれらの項目から判別することができます!

血液は全てを語っていると言っても過言ではないかもしれません!

まとめ

採血は、血液を採取する事で血液中の細胞・酵素・抗体の量を数値化し、様々な病気の診断に役立てることができます。

本態性高血圧と二次性高血圧には、明確な自覚症状がない為、判別が難しいですが、採血によって判別する事が可能です。

二次性高血圧に関連した項目には、腎機能検査、ホルモンであるレニン・アルドステロンの数値が重要になります。

採血は、血圧だけでなく身体全身の状態をチェックする事ができる為、意識してみてみてはいかがでしょうか?

こちらの記事もご覧ください。

二次性高血圧の原因と症状、その割合について解説します!

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