急性心筋梗塞の合併症が起きる時期と予防について解説!

心臓に栄養を送る動脈が詰まってしまう事で発症し、突然死につながる心筋梗塞。

特に、急性心筋梗塞のように発症してから間もない時期は、合併症が起きやすく、死亡に繋がる事も少なくありません。

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その怖さを分かっても、肝心なのはどう予防するかです!

そこで今回は、急性心筋梗塞で合併症を伴う時期と、その予防について解説します!

急性心筋梗塞とは

心筋梗塞は、心臓に栄養や酸素を送る冠動脈が詰まって心臓の一部が壊死してしまう状態の事です。

発症時期によって

  • 発症してから2週間以内→「急性心筋梗塞
  • 1ヶ月以上経過→「陳旧性心筋梗塞」

と分けられています。

つまり、急性心筋梗塞は発症してから日が浅い心筋梗塞です。

症状は、胸痛や胸の締め付け感、冷や汗などの症状が30分程続き、重症の場合は激しい痛みとともに亡くなってしまうこともあります。

元日本代表サッカー選手の松田直樹選手は、急性心筋梗塞を発症した瞬間、胸の痛みを訴え

「やばい!やばい!」

と、呻(うめ)きながら倒れたそうです。

病気の恐ろしさが伝わってきますね…。

急性心筋梗塞の諸悪の根源は!?

急性心筋梗塞を発症する諸悪の根源は

「動脈硬化」

が大多数を占めています!

動脈硬化は、血液の中にコレステロールが溜まる事で血管を硬く、そして狭く変形させます。

血管の弾力がなくなり、道が狭くなれば、血の巡りが悪くなるのが何となくイメージできますよね?

また、動脈硬化という名前は、脳卒中や心筋梗塞などの記事を書いていると、やたらと目にします。

 

血管は、脳や心臓だけでなく、全身に走っています。

血管が硬くなれば、全身に悪影響が及ぶという事ですね。

そして、この動脈硬化を引き起こすのが、加齢や生活習慣です。

好きな時に好きな物を食べ、疲れるからとエスカレーターやエレベーターのお世話になり、タバコや酒でストレス発散。

こんな簡単な事を繰り返すだけで、心筋梗塞は誰にでも姿を表します。

急性心筋梗塞の合併症と時期

では続いて、急性心筋梗塞の合併症が起きやすい時期について解説します!

この病気の怖さを知ってもらいたいので、できるだけ分かりやすく解説していきますね(^^)

ちなみに合併症とは

「主体となる病気を発症した後に、その病気に関連して起こる別の病気のこと」

です。

不整脈

心筋梗塞の合併症として多くみられるのが、不整脈です。

特に急性心筋梗塞のように発症してから間もない時期では、24時間以内に死に繋がる危険な不整脈が起きやすくなっています

その為、急性心筋梗塞は数時間以内の死亡率が高いんです!!

僧帽弁閉鎖不全

心臓には、全部で4つの部屋があり、それぞれ一方通行になって血液が流れています。

これを可能にしているのが、「」と呼ばれる蓋です。

これにより、血液は逆流する事なく心臓の中を流れることができます。

駅の改札をイメージしてみると分かりやすいかもしれないですね!

片側が閉まっている場合、一方の方向からしか入れませんよね?

心筋梗塞を発症すると、僧帽弁を支えている筋肉がちぎれて僧帽弁が機能しなくなります。

これにより、血液が逆流する僧帽弁閉鎖不全が合併症として現れる場合があります。

突然の呼吸困難からショック状態となります。

時期としては、急性心筋梗塞を起こして24時間以内または3〜5日で起きる合併症です。

心室中隔穿孔(しんしつちゅうかくせんこう)

心室中隔穿孔とは、心筋梗塞に伴い、心臓を半分に隔てる壁に穴が空く合併症です。

症状は、呼吸困難や胸痛、低血圧を伴い、重度の場合はショック状態になります。

時期は、急性心筋梗塞を起こして24時間以内または3〜5日で起きます。

心室破裂

心室破裂とは、心筋梗塞によって心臓の壁が壊死を起こして腐りかけて破けてしまい、出血を起こす合併症です。

心筋梗塞で死亡する原因の約10%が左室破裂と言われ、出血量が多ければ多い程、致死率は高くなります。

症状は、胸痛や血圧低下の他、失神や不穏になる事もあり、最悪の場合は突然死に至ります。

時期は、急性心筋梗塞を起こして24時間以内または3〜5日で起きます。

心室瘤

心室瘤とは、心筋梗塞により心筋が薄くなり、瘤のように膨らむ病気です。

これにより、血液をうまく送り出せなくなり、呼吸困難や胸痛、息切れ、動悸などを伴います。

急性心筋梗塞は、早期の対応が予後を左右する為、合併症の出現を予防する為にも異常を感じたら、すぐに病院に行きましょう!

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急性心筋梗塞の合併症の予防

先述した急性心筋梗塞の合併症に共通するのは、発症の時期が24時間以内もしくは数日であるという点です。

これら合併症を予防する為には、それを引き起こしている急性心筋梗塞を予防する事が必須です!

急性心筋梗塞を起こす原因

急性心筋梗塞を起こす原因が動脈硬化であり、その動脈硬化を引き起こすのが、加齢や生活習慣であると先述しました。

では、動脈硬化を引き起こす生活習慣とは、なんなのか!?

それは、

  • 高血圧
  • 高脂血症
  • 喫煙
  • 肥満
  • 糖尿病
  • ストレス

などです。

中でも「高血圧」「高脂血症」「喫煙」は特に重要で、動脈硬化の3大危険因子と言われています!

高血圧と高脂血症(血液中のコレステロールが異常に増えた状態)は、過食や運動不足、肥満が要因となります。

これらは、相互に影響している為、予防を考える上でやるべき事は共通しています!

 

動脈硬化を予防する!

動脈硬化を予防するには、ざっくり言ってしまえば、原因となる事と逆の事をすればいいんです!

とは言っても、何をしたら良いのかわからない人もいると思うので、予防のポイントをお伝えします。

食生活の改善

兎にも角にも、最優先になる予防策ですね。

ポイントは、血中にコレステロールを溜めやすい油を控えることです!

その油とは、飽和脂肪酸トランス脂肪酸です。

飽和脂肪酸とは、乳製品や肉などの動物性脂肪に多く含まれています。

トランス脂肪酸とは脂の一種で、自然界にあるもの(牛肉やバターなど)と、加工してできたもの(マーガリンやショートニングなど)があります。

このうち、加工してできたトランス脂肪酸を含んだ材料で作るクッキーやケーキなどの洋菓子類を食べ過ぎると、血中のコレステロールが増えてしまいます!

これらの食品の食べ過ぎには注意が必要ですね。

一方で、青魚エゴマ油に多く含まれる油は、動脈硬化を予防する効果があります。

また、海藻類や緑黄色野菜等に多く含まれる食物繊維は、コレステロールを体外に排出してくれるので、積極的に摂りたいですね。

食べる順番も大切です!

汁物や野菜から食べ始めることで、血糖値の上昇や食べ過ぎを抑えることができるので、是非意識してみて下さい!

運動習慣をつける

動脈硬化などを予防する上で、運動は重要です!

ここで重要なのは、「運動習慣」です!

何をやるにも同じことが言えるのですが、継続しないと、何をやっても無意味です!!

ですから、継続しやすい運動から始める事が、病気の予防には重要になります。

そこでおススメしたいのが、

「今と同じ生活習慣の中で、運動量を増やす」

という事です。

例えば、エスカレーターやエスカレーターは使わずに階段を使う、電車の中では立っている、一駅手前で降りて歩くなどなど。

これらを行うだけでも、一日の消費カロリーが増えますから、肥満の予防や血行改善により、高血圧の予防が期待できます!

もちろん、ウォーキングなどの有酸素運動が効果的である事は言うまでもありません!

軽く息が切れる程度の負荷量で、1日30分、週3回ぐらいできると良いですね。

また、顔を上げ、地面を蹴るように歩く事を意識することで、体幹やお尻の筋肉が、より活性化します!

病院で検査を受ける

急性心筋梗塞の発症には、生まれつき、または幼少期にかかった病気(川崎病)が元で冠動脈に異常を来している人もいます。

息切れや胸の痛みなど、少しでも異変を感じたら、病院で検査を受けて下さい。

いずれにしても、生活習慣を改善することが心筋梗塞、そしてその合併症を予防する上での最重要課題となりますね。

まとめ

心筋梗塞の合併症は、発症後24時間以内もしくは3〜5日の早期の時期に起きる事が多く、中には死に至るものもあります。

いずれも突然起きる為、合併症の予防は困難です。

その為、根本である急性心筋梗塞が起きるのを予防する必要があります。

急性心筋梗塞の原因となる動脈硬化は、加齢や生活習慣が乱れる事で引き起こされます。

つまり、急性心筋梗塞の予防は、動脈硬化を予防する事から始まります!

バランスの良い食事と運動習慣を身に付けましょう!

言うまでもなく、タバコはNGですよ?

こちらの記事もご覧下さい。

急性心筋梗塞が原因で起きる危険な不整脈の頻度とは!?

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