高血圧を理解する!~本態性高血圧と二次性高血圧の違いは?~

高血圧になると日本人の三大成人病である「がん・心臓病・脳卒中」のリスクが、約1.6倍も増してしまうと言われています!

だからこそ、改善を図る事が大切ですが、原因によって本態性高血圧と二次性高血圧の2パターンに分かれ、特徴にも違いがあります!

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高血圧のあなた!まずは自分の高血圧がどちらなのか確認しましょう!

高血圧って?

血圧は、心臓からポンプのように送り出される血液によって、血管の壁に加る圧力の事です。

血圧は心臓から血液を送る「心拍出量」と血管内の血液の流れやすさである「末梢血管抵抗」で表されます。

「血圧=心拍出量×末梢血管抵抗」

数値における診断基準は「140mmHg以上/90mmHg以上」です。

血圧は、緊張している時や運動時など一時的に高くなる事もありますが、問題なのは高血圧の状態が慢性化する事です。

一時的な上昇との違いは、血管に負担がかかり続けると、傷がつき、動脈硬化となることで血管が弾力を失います。

これにより、血管が破けたり詰まりやすくなり、様々な病気の発症リスクが高くなります!

しかし、いざ病気にでもならない限り、どこか他人事に考えてしまう人も多いのではないでしょうか?

実は、日本人で高血圧と言われた経験のある人は、約3割いるというデータもあり、3人に1人が高血圧である可能性があります!

また、三大成人病と呼ばれる「がん・心臓病・脳卒中」のリスクが、約1.6倍も増してしまうとも言われています!

更に更に!

高血圧は自覚症状がない場合がほとんどであることから、ジワジワと血管を傷つけていく為、別名「サイレント・キラー」と呼ばれる恐ろしい状態です!

こんな状態、ほっとけます?

本態性高血圧と二次性高血圧の違い

では、高血圧対策を行うとした時、一体何から手をつければいぃのか?

実は高血圧は、その原因によって2種類に分かれ、それぞれ治療や対策の方法も違います。

その2種類とは、本態性高血圧二次性高血圧の2つです。

その違いをみていきましょう!

本態性高血圧

実に、高血圧の約90%が本態性高血圧になります。

その原因は、未だ明確になっていません。

しかし、食生活や肥満、運動、ストレスなど生活習慣が関連していると言われています。

本態性高血圧の分類は、原因が明確である二次性高血圧の検査を行い、それに該当しない場合に本態性高血圧との診断が下されるケースが多いです。

本態性高血圧は、仕事や家庭環境などのストレスや運動機会が減るなどの生活習慣が乱れ始める30歳〜40歳頃から徐々に増え始めます。

また、高齢者では実に70%の人が本態性高血圧を発症しています。

その原因は、加齢とともに血管が脆くなる為、高齢になるとそれが高血圧として現れるようになります。

よくテレビで、芸能人の方が人間ドックを行う企画がありますが、「血管年齢〇〇歳です!」と言われて一喜一憂していますよね。

ずばり、血管年齢は加齢とともに高くなりやすく、若年者でも持続的な高血圧が続くことで高くなります。

上記の理由も含め、本態性高血圧の人は末梢血管抵抗が高くなる事が主たる問題となります。

つまり、血管が硬くなったり狭くなることで、血流が悪くなり血管壁への圧力が強くなって高血圧となります。

また、血液がドロドロになることでも末梢血管抵抗は高くなります。

本態性高血圧の治療は、運動や減量、減塩など生活習慣の改善が主になります!

二次性高血圧

二次性高血圧は、高血圧の人の約10%に該当します。

また、原因疾患が明確であることから、その原因疾患に対する治療で改善を図ることが可能です!

  • 腎実質性高血圧

二次性高血圧の約55%が、腎実質性高血圧です。

慢性糸球体腎炎、糖尿病性腎症、多発性嚢胞腎が原因で発症し、腎機能が低下します。

そして、腎実質性高血圧は塩分の影響を受けやすい食塩感受性高血圧である為、治療には塩分制限が重要です!

本来、私たちの体には血液中の塩分(ナトリウム)の量を一定に保つ機能が備わっています。

血液中の塩分濃度(ナトリウム)が高くなると、それを薄めようとして体中の水分が血液中に取り込まれます。ナトリウムは水分と結びつきやすい性質がある為、これにより血液量が増えるわけです。

また、腎臓はこの時に増えた体の中の余分なナトリウムや水分を尿として排出する役割があり、この働きによって体内のナトリウムや水分の量が調整されています。

しかし、腎機能が低下するとこれらの機構がうまく働かなくなり、血液量が増える為、結果的に高血圧となります。

従って、塩分の摂りすぎは腎臓に負担をかけて機能低下を起こし、高血圧の要因となります。

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  • 腎血管性高血圧

腎血管性高血圧は、腎動脈が細くなる事で腎臓からレニンというホルモンが分泌されて血圧が上がる病気です。この病気も腎臓機能を低下させる為、腎実質性高血圧と同様に高血圧となります。

  • 原発性アルドステロン症

原発性アルドステロン症は、副腎皮質の腫瘍や全体が腫れて大きくなる過形成が原因で発症します。

これにより、ナトリウムの吸収促進の作用があるアルドステロンという物質が過剰に分泌され、血液量が増えて二次性高血圧となります。

  • クッシング症候群

クッシング症候群は、原発性アルドステロン症と同様に副腎皮質に腫瘍ができることで発症します。

それにより、コルチゾールというホルモンが過剰に分泌されます。

コルチゾールは、ストレスホルモンとも呼ばれています。それは、ストレス(危険)に直面した時に血圧を上昇させて臨戦態勢を整える為に働きます。

従って、過剰なコルチゾールの分泌は、高血圧を引き起こします。

  • 褐色細胞腫

副腎あるいは交感神経節に腫瘍ができてカテコールアミンというホルモンが分泌される事で発症します。

カテコールアミンは、直接的に心拍出量の増加や血管の収縮に作用します。

また、腎臓に働きかけてレニンなどの血圧を上げるホルモンの分泌を促します。

  • 甲状腺機能低下・亢進症

甲状腺は、喉仏の下あたりにあり、甲状腺ホルモンを分泌します。

その働きは、細胞の新陳代謝、心拍数・体温の上昇など、体を活発にする事から「元気の源」とも呼ばれています。

甲状腺機能低下・亢進症はいずれも高血圧の要因になります。

  • 睡眠時無呼吸症候群

肥満などが原因で空気の通り道である気道が狭くなる事で生じます。治療に抵抗を示す高血圧の原因としても頻度が高いと言われています。

まとめ

本態性高血圧と二次性高血圧の違いについてまとめます。

本態性高血圧

  • 原因が不明確
  • 高血圧の90%を占める
  • 血管の問題
  • 治療は生活習慣の改善
  • 特徴的な症状はない

二次性高血圧

  • 原因が明確(原因疾患が元で発症)
  • 高血圧の10%
  • 腎臓や内分泌が問題
  • 治療は原疾患の治療
  • 各疾患における症状がある

以上のように、両者には違いがありますが、塩分の摂りすぎが悪影響を及ぼすという点に関しては、共通している部分もある為、減塩は重要です!

こちらの記事もご覧ください。

二次性高血圧の判別は採血で分かる!

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