【注意!】再発が怖い脳卒中。その確率はどれくらい!?

脳卒中の再発は高確率で後遺症の悪化を招き、最悪の場合寝たきりになる可能性もあります。

一度異常が生じた脳の血管は、その後もリスクを伴う為、再発を防止する事は最大のリハビリと言えます。

では、脳卒中の再発の確率はどれくらいなのか!?

数字で見ることで現実味が増すので、今回は脳卒中の再発の確率について解説します!

みやっち
こんにちは!現役作業療法士(リハビリの専門家)のみやっち(@miyabro2)です

日々の臨床(在宅リハビリ)の中で、脳卒中の利用者さんから時折聞かれるのが

「もう薬飲まなくてもいぃんじゃない?」

という発言。

危険です!!

あまり知られていませんが、脳卒中は再発の確率が非常に高い病気なんです!

脳卒中とは

脳卒中は総称

脳卒中

  • 脳血管が詰まる脳梗塞(脳卒中全体の約7割)
  • 脳血管が破れる脳出血
  • 脳血管に出来た瘤が破裂するくも膜下出血

の3つの総称になります。

脳卒中の後遺症

脳卒中の後遺症は、損傷を受ける脳の部位によって異なりますが、代表的なものに

  • 体半分が動かない(半身麻痺)
  • 呂律が回らない、うまく飲み込めない(発声・嚥下障害)
  • 麻痺がないのにうまく話せない(言語障害)
  • 感覚が分からない、痺れる(感覚障害)

があります。

しかしこれらは一部で、他にも多種多様な後遺症を伴います。

脳卒中の症状に関しては、こちらの記事で詳しく解説しています。

後遺症が深刻な脳疾患。その原因と症状を詳しく解説!

2017.04.25

また、一度損傷を受けた脳の神経が完治することはありません

つまり、(損傷の重さにより回復の度合に差はありますが)後遺症は一生涯残る確率が高いということです。

脳卒中の再発の確率

僕は仕事上(在宅リハビリ)、脳卒中を発症して後遺症を患った方のリハビリを行なっているのですが

  • 降圧薬を止めようとする
  • 喫煙する

など、再発の確率を高めてしまう行動を取っている方がいるのも事実です。

ですが!

一度脳卒中になった人はそうでない人と比較すると、その後の再発の確率が高くなります!

実際、担当している利用者さんでも脳卒中を再発されている方もおり、それが原因で寝たきりになってしまった人もいます。

それは数字にも明確に現れています。

数字で見る脳卒中の再発の確率

厚生労働省の調査によると、脳卒中の再発は発症1年以内で約12%、5年以内で35%との結果が出ています。

また「3.秋田研究:脳卒中の予後」の論文では、およそ10人に1人の割合で再発があるとの報告もあります。

さらに脳卒中を種類別に分けた場合の10年間の再発の確率は

  • 脳梗塞:21%
  • 脳出血:17%
  • くも膜下出血:9%

以上のようになっています。

脳卒中の再発の確率は5倍!?

論文の中ではこんな結果も。

「(脳卒中の)再発率は同年齢の初回発症と比べ最初の2年間は5倍高く、10年を経過しても2倍も高い事がわかった」

とあります。

つまり、初めて脳卒中を発症する確率より再発する確率の方が断然高いという事になります!

ちなみに、再発する脳卒中の病型は、最初に発症した病型と同じ確率が高いようです。

つまり、最初に脳梗塞を起こした場合は、その後脳梗塞を再発する確率が高いという事になります。

言い換えれば、一度脳梗塞を起こした場合は、脳梗塞を起こしやすい状態(血管が詰まりやすい)になってしまっているという事になります。

脳卒中の再発は自分自身で確率を高めている

厚生労働省の脳梗塞(脳血管が詰まる脳の病気で、脳卒中の一種)の再発における調査ではこんな結果も…。

再発予防の薬を服用すれば1年以内での再発率は約4%にも関わらず、薬を継続して服用している人はたった1年で約50%まで低下するそうです。

実際に僕が今まで担当してきた脳卒中の利用者さんでも継続した服用が中々できない方もいました。

一緒に担当していた看護師さんはやきもきしていましたね。

ただ、これは後遺症による影響もあるんですね。

高次脳機能障害といって、注意や集中力、記憶力の低下や意欲の減退など目に見えない脳卒中の後遺症です。

薬が継続して飲めないと確実に再発の確率は高くなりますから、周囲のサポートも必須になります!

脳卒中の再発の確率の高い条件

脳卒中の再発の確率が高くなりやすい条件もあります。

  • 最初の発症年齢が若い
  • 病型が脳梗塞
  • 高血圧、糖尿病、心房細動がある

これらの条件に当てはまる場合、再発の確率が高くなります。

ちなみに、再々発症

  • 再発の年齢が若い
  • 病型が脳梗塞
  • 高血圧

である場合に起こりやすいようです。

1度目の再発と2度目の再発は条件がほぼ一緒ですね。

また、高血圧が再発の確率を高めていることを考えると、やはり発症後のコントロールが重要な事が分かります。

高血圧の改善には、カリウムが重要な働きをします!

高血圧を予防するのに効果的な【カリウム】の摂取量とは?

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再発の予防で大切なのは高血圧の改善!

これまで脳卒中の再発のリスクに関して見てきましたが、初回・再発ともに高血圧は大きなリスクになってきます!

高血圧の原因には、生活習慣が多大な影響を及ぼしています。

脳卒中を一度起こした人は、脳卒中を起こす下地となる生活習慣がある為、必然的に再発を起こす確率は高くなってしまいます!

ですから、とにかく高血圧を改善する事が重要なんです。

実際、僕が担当している利用者さんの8〜9割の方は血圧の薬を飲んでいますから、加齢とともに高血圧のリスクは確実に高くなります

また、高血圧が慢性的に生じているという事は血管に異常が起きている訳ですから、薬だけでは絶対に根本的な解決にはなりません

高血圧の予防方法に関しては、こちらの記事で詳しく解説しています!

【必見】高血圧の予防・対策で必要な2つのポイントとは!?

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まとめ

いかがだったでしょうか?

脳卒中は再発の確率が高く、しかも再発後は後遺症がより重くなる可能性が高いです。

その具体的な再発の確率を確認していきましょう。

脳卒中全体の再発の確率

発症1年以内で約12%、5年以内で35%

脳卒中別の再発確率
  • 脳梗塞で21%
  • 脳出血で17%
  • くも膜下出血で9%

そして驚きなのは、薬を継続して服用している人はたった1年で約50%まで低下している事。

結局、再発・初発に関わらず予防するには自分自身の努力は必須なんだなと実感します。

実際、僕がリハビリを担当している利用者さんの中で、脳卒中になる前に血圧の薬を辞めてしまったという方もいます。

それが脳卒中の発症の明確な原因かは定かではありませんが、確実に確率を高めていることははっきりしています。

“一生健康でいられる”事と”一生後遺症でいなければいけない”

あなたはどちらが良いですか?

脳卒中の予防には、前兆症状にいち早く気付く事も重要です!

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