脳疾患が招く痙攣発作の危険性と対処法を解説!!

脳疾患を患うと後遺症として痙攣(けいれん)発作を起こす事があります。

この痙攣発作、症状の表れ方が激しい場合もあり、側にいる人は呆気に取られてしまうかもしれません。

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ですが、いかに早く対処するかによって予後を左右します!

そこで今回は、脳疾患に伴う痙攣の概要を知り、冷静に対処できるよう知識を蓄えましょう!

痙攣とは?

痙攣とは、自分の意思とは関係(不随意)なく勝手に身体が動いてしまう発作の事をいいます。

これは、身体全身が勝手に動いてしまう「全身性痙攣」と顔や瞼など局所的に勝手に動いてしまう「局所性痙攣」があります。

更に、全身性痙攣は2種類に分けられます。

1つ目は、強直性痙攣です。これは、後頭部や腰・背中などの背部にある筋肉を中心として、全身の筋肉が弓なりに突っ張ってしまい、これが長時間継続するものをいいます。

2つ目は、間代性痙攣です。これは、腕や足、体幹の筋肉が、縮む→緩むを速く繰り返す事で、全身がガクガクと動いてしまうことをいいます。

また、両者がミックスして表れる強直間代性痙攣もあります。

痙攣発作は、意識がなくなる場合もあります。尚、発作が長く継続して表れたり、短い間隔で頻回に出現することを痙攣重積状態といいます。

これは後遺症の増悪や最悪の場合、死に至ることもあるので、注意が必要です。

痙攣発作は、比較的強い動きで表れる事が多く、また意識がないとなれば、目撃した人はビックリしてしまいますよね。

私もデイサービスで勤めていた時、いつもと変わらない様子で来所された利用者さん(脳疾患を患っていました)がピクピクと身体が動くのと同時に意識を失い倒れ込んだのを見て、呆然としてしまいました。

幸いにもすぐに意識は戻り、落ち着いたのですが、突然の事であった為ビックリしてしまいますよね。

ただ、突然と書いたのですが、痙攣発作の前に痺れなどの感覚障害が出る方もいるようです。

実際、私が訪問リハビリで担当していた利用者さん(脳疾患を患い、度々のてんかん発作がある人でした)も痙攣発作が起きる前は、マヒ側半身や唇が痺れてくると話していました。

その為、痺れが出てきた時に、薬を飲んで対処することができていました。

脳疾患と痙攣の関連性は?

では、脳疾患を患うと何故痙攣発作が起きるのでしょうか?

私達は毎日何気なく活動していますが、脳に異常がなければ、正常な神経活動により、必要な時に必要な分だけ身体を動かし、不要な動きは抑える事ができています。

これが、脳疾患を患うと活動の司令塔である脳がトラブルを起こす為、異常な神経活動により身体の動きをうまくコントロールできなくなってしまいます。

例えば、ペットボトルを握るという動作を行う場合、6割程の力で十分握れるとしましょう。

しかし、コントロールが困難になる為10割の力で握ってしまい、ペットボトルを潰してしまいます(リハビリや回復過程である程度は改善されます)。

これは意識的な動きの例ですが、痙攣発作は何かしらの原因によって異常な神経活動が勝手に発動してしまう為に、無意識的に激しい身体の動きが出てしまいます。

つまり、司令塔である脳が損傷してしまうと意識的にも無意識的にも異常をきたしてしまうということです。
また、痙攣発作を起こした際、脳のどこが発現場所となっているかで症状の出方も異なってきます。

例えば、右脳の運動野(左半身の運動を担当している場所)が発現場所だった場合、左半身が勝手に動いてしまいます(身体の運動や感覚は、対側の脳が担当している。左半身は右脳、右半身は左脳)。

また、脳疾患には痙攣発作に似たクローヌス(間代)という不随意運動がみられることがあります。

これは、ふくらはぎに起きることが多く、規則的に「ガタガタ」と貧乏揺すりの様に勝手に動き出します。

痙攣発作との違いは、意識障害にはならず、症状もすぐに収まります。

また、痙攣発作の発現場所が脳であるのに対し、クローヌスは筋肉や腱が発現場所になります。これは、硬くなっている筋や腱を不意に伸ばすと表れます。

例えば、起き上がった時や靴を履こうとして下に手を伸ばした時など、踵が床に向かって急に下がった時に、足首がガタガタと震える事が多いです。

これは伸張反射という仕組みで、筋や腱が切れない様に一定以上伸びたら縮むというものです。

例えるなら、ゴムをイメージすると分かりやすいかと思います。

また、ストレッチをする時グイグイと勢いをつけて伸ばすと、元の位置に戻ってしまいますよね?

この伸張反射の仕組みがある為、ストレッチはゆっくり行う必要があります。

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痙攣発作は脳疾患を悪化させる!?

痙攣発作を起こした際、迅速に対応しないと場合によっては脳疾患を悪化させてしまうかもしれません!

というのも、発作が起きると身体が勝手に動いていますよね?

この時、異常な神経活動を起こしている脳も(エラーとして)働き続けている為、エネルギーである酸素(厳密には、ブドウ糖も)をたくさん必要とします。

本来、酸素は血液を通して脳や筋などの組織に送られるのですが、痙攣発作を起こすと意識を失うこともある為、十分な呼吸は行えません。

また、血液の流れる量は普段と変わらない(血流量は、自律神経がコントロールしており、運動をしている時や臨戦態勢になると増加する)ので、需要と供給のバランスが崩れ、結果として脳は酸欠状態になってしまいます。

更に、勝手に動いている筋肉も酸素を必要とする為、ますます酸素不足に陥ってしまいます!

身体は意識的かそうでないかに関わらず、動く場合はエネルギーを消費します!

すると脳は栄養不足で活動ができなくなってしまい、神経活動が停止して脳障害を起こしてしまいます。

既にある脳疾患に更に脳疾患が重なる事で、マヒや言語障害などの後遺症が悪化してしまうことになりかねません。

その為、痙攣発作が起きた時は迅速な対応が求められるのです!

痙攣が起きた時の対処法

では、痙攣発作が起きた時はどうすれば良いのでしょうか?

まずは緊急性の有無です。以下の項目に当てはまる場合は、緊急対応が必要になる為、早急に受診をするか、難しければ救急車を呼びましょう。

  1. 痙攣が起きている場所が全身性
  2. 意識障害がある
  3. 呼吸が止まっている
  4. 痙攣が10分以上続いている
  5. 短い間隔で発作が起きている
  6. 初めて痙攣発作を起こした

意識がある場合でも痙攣重積状態(痙攣発作が長く継続、短い間隔で頻回に起こる)であれば、既に書いた酸欠状態を防ぐ為に緊急対応が必要です!

その他、痙攣を起こした時に座っていたり立っていた場合、倒れてケガをすることもある為、安全な場所に移動させましょう。

また、意識障害がある場合、嘔吐物での窒息を防ぐ為に横向きにすることも大切です!

まとめ

いかがだったでしょうか?

脳疾患による痙攣発作は、脳にトラブルが起きていますので脳機能障害を悪化させない為にも迅速な対応が求められます。

その為には、痙攣の起きている場所、意識障害、呼吸状態、持続時間、発作の間隔などを注意深く観察する必要があります!

また、初めて目撃する場合、症状の激しさに驚いてしまい混乱してしまう事があるかもしれませんが、とにかく冷静になって上記の症状を観察し、医師や救急隊の人に情報を伝えることが大切です!

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