脳血栓の入院期間と入院・手術の費用はどれくらい!?

脳血栓とは、血管内に血の塊ができて血液の通り道(血管)を塞いでしまう脳の病気です。

実はこの脳血栓、早めの治療を行えば重症化を防げるのですが、脳血栓の手術など治療に掛かる費用や入院期間はどれくらいになるかご存知ですか?

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今回は、それらの疑問について解説していきます!

脳血栓とは

脳血栓とは、血管内に血の塊ができて血液の通り道(血管)を塞いでしまう脳の病気です。

ここで脳卒中について触れていきたいと思います。

脳卒中とは、脳の血管に異常を来す病気で、脳梗塞・脳出血・くも膜下出血の3つを総称した呼び方で、長年日本人の死因の上位にある国民病です。

今回解説する脳血栓は、脳梗塞に分類されます。

脳梗塞は、虚血性脳卒中という脳への血液量が著しく減少する脳卒中の事です(もう1つには、出血性脳卒中があります)。

脳梗塞は、脳血管が詰まってしまい、詰まった先への血液供給(栄養や酸素)が途絶える事で、様々な後遺症を伴います。

この原因には、2つのパターンがあり、それが脳血栓脳塞栓になります。

脳血栓とは、脳の血管が動脈硬化によって弾力を失い、血管壁にプラークと呼ばれる瘤ができます。これにより血液の通り道が狭くなり、血流が悪くなります。

そして、血液が留まり塊となる事で血栓となり、詰まりの原因となります。

脳血栓の特徴は、血栓が成長していくということです。血栓が小さいうちは症状が軽めに表れるのですが、徐々に血栓が大きくなると血管を完全に塞いでしまい、症状が重くなります。

つまり、症状は段階的に悪くなっていきます。

脳塞栓とは、脳以外(心臓や首の動脈)の場所でできた血栓が、脳血管へ流れて詰まらせてしまうというもの。

脳血栓とは異なり、比較的大きい血栓が詰まりの原因となる為、症状が一気に完成してしまうのが特徴です。

これらは、発端となる場所が異なります。

ただ、それらの原因は共通しており、食事や睡眠の乱れ、運動不足、喫煙などが、脳血栓だけでなく、脳の病気全てのリスク要因となります!

脳血栓の手術

脳血栓は、高血圧や糖尿病、高脂血症などの生活習慣病から動脈硬化へ発展することで発病リスクが高まります。

当然、発病後もこれらによる再発の危険がある為、脳血栓の治療には生活習慣のコントロールと抗血小板薬という血がサラサラになる(固まりにくい)薬を内服します。

ですが、生活習慣の改善や薬の服用は、個人の意識の問題も大きい為、コントロールが難しく、悪化させてしまう事もあります。

ですから、(病状や患者さんの状態にもよりますが)脳血栓を起こした時はそれ以上の悪化を防ぐ為にも手術を行い、直接治療をする必要があります。

では、脳血栓の手術はどんな方法があるのでしょうか?

脳血栓の手術には、狭くなった部分を広げて血流を改善する直達手術血管内治療という手術の方法があります。

これらは、狭くなった血管に対して行う手術ですが、中でも首の血管は動脈硬化の影響を受けやすく血栓ができやすいと言われています。

この首から脳の血管へ繋がっていることで、栄養や酸素を供給している為、ここで血栓ができ、血管が狭くなると脳まで悪影響を及ぼします。

ですから、首に対しての手術は重要となります。

頸動脈内膜剥離術

何だか漢字が多くて難しそうな名前ですが、読んで字のごとく頸(首)の動脈の内の膜を剥離(はがす)する手術です。

もう少し具体的に説明すると、頸部からメスを入れ、頸の動脈の中に出来た血栓や厚くなった血管の壁を直接取り除く手術の方法です。

この手術によって、異物を取り除くことができる為、動脈硬化で狭くなった血管を拡げる事ができます。

基本的に全身麻酔で行われます。

頸動脈ステント留置術

これもまた難しそうな名前ですが、読んで字のごとく頸の動脈にステントを置く手術です。

、、、もう少し具体的に説明しますね(笑)

この手術は、足の付け根の血管からカテーテルという細い管を通して異常をきたしている頸動脈まで伸ばし、ステントと呼ばれる金属製の網状の筒を狭くなった血管内に置いたままにする事で血管を拡げる手術方法です。

部分麻酔で行え、皮膚を傷つける程度が軽い事や周辺の脳組織への影響が少ないなど、患者さんへの負担も少なく済みます。また、入院期間が約一週間ほどと、短くすむのも大きな利点です。

脳血栓の入院期間

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脳血栓の入院期間は、患者さんの障害の程度や病態によっても変わりますし、手術の方法によっても異なります。

これらはあくまでも大よその入院期間です。

  • 頸動脈内膜剥離術:約10日~2週間
  • 頸動脈ステント留置術:約1週間

上記の手術方法は、脳梗塞の予防を目的としている為、術後は在宅に戻れるくらいまで症状が回復するケースが多いです。その為、入院期間は短めです。

ですが、脳血栓が悪化して完全に血管が詰まってしまった場合(脳梗塞)は、後遺症も顕著に表れる為、すぐに在宅復帰というわけにはいきません。

次に、重度の脳梗塞まで発展してしまった場合を例にし、病期別に入院期間をみていきましょう。

急性期(治療後2~4週間)

この時期は、救命と病気の治療が主たる目的として急性期病院と呼ばれる病院で治療を受ける事になります。また、治療と並行してリハビリも行います。

入院期間は概ね1か月くらいです。その後、まだ在宅に戻るレベルまで達しておらずリハビリが必要になれば、回復期リハビリテーション病院に転院となります。

回復期(治療後3~6ヶ月)

この時期に集中的にリハビリを行い在宅復帰を目指す為、急性期に比べて入院期間が長くなります。

脳梗塞の場合の入院期間は、最大で150日となっています。ですが、高次脳機能障害と呼ばれる思考や記憶、行動などの機能に障害がある場合の入院期間は、最大180日となっています。

つまり、6ヶ月間が回復期病院で最も長い入院期間となります。ただ、この限りではなく、後遺症の度合いや回復状態により入院期間は長くも短くもなる可能性はあります。

入院期間や治療や入院に掛かる費用は、基本的に診療報酬といって、国で定められているものです。

最後に、入院した際に掛かる費用についてみていきましょう。

脳血栓になった時に掛かる費用

脳血栓の手術に掛かる費用は、健康保険を使用しておおよそ20~30万円です。ですが、負担割合によって差額はあるため、あくまでも目安になります。

脳梗塞を発症した場合の平均入院期間は約108日と言われており、この期間での治療費用の総額は、約248万4千円とされています。

これは、一日当たりの治療費約2万3千円を入院期間に掛けた合計になります。

これに健康保険による割合負担として計算した場合、3割負担の方で約74万5千円となります。更に、高額療養費制度を使用する事で、実費負担は約30万円程になります。

これはベースとなる費用であり、食事代や差額ベッド代(個室や条件の良い部屋)、状態によっては装具の費用が別途掛かります。

また、様々な条件によって費用は異なる為、金額に関してはあくまでも参考程度にして下さい。

高額療養費制度とは、ある月の1日~末日までにかかった医療費が自己負担の限度額を超えるくらい高額になった場合に、超えた分の金額が返ってくる制度です。

詳しくはこちらを参照してください。

厚生労働省WEBサイト

まとめ

脳血栓は、脳の血管に血栓と呼ばれる血の塊ができる事で血管内が狭くなり、血流を悪くしてしまう脳の病気です。これが完全に詰まってしまうと脳梗塞となります。

好発部位は、頸動脈でここに異常を来すと脳にも悪影響を及ぼします。

この問題を解決するには、頸動脈内膜剥離術と頸動脈ステント留置術という手術の方法があります。これらに必要な入院期間は、概ね1週間~2週間ほどです。

もしリハビリが必要になり、それ以上の入院を余儀なく場合は、最大で180日間、入院期間があります。

脳血栓を起こした際の治療に掛かる費用は、重症度や治療方法によって異なりますが、健康保険と高額療養費制度を使用すれば、実費負担を減らす事ができます!

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