血圧の数値が高いと頭痛になる!?その関係は!?

血圧の数値が高い状態が慢性化する事で脳卒中などの発症リスクが高くなる為、血圧管理は重要です。

しかし、別名「サイレント・キラー」と呼ばれるなど、自覚症状に気づきにくい為に気づかないうちに進行し、急に病気を発症してしまう事も!

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ですが、頭痛などの症状が認められる事もあるようです。

そこで今回は、血圧の数値と頭痛の関係について解説していきます!

血圧と頭痛の関係

まずは、血圧と頭痛の関係からみていきましょう。

なんとなく、血圧の数値が高いと頭痛が起きそうな気もしますが、これらに因果関係はあるのでしょうか?

一般的に、頭痛が起きる仕組みとしては、脳にある血管が拡張して神経を圧迫する事で、頭痛が症状として表れます。

例えば、緊張した状態からリラックスした後や暖かい場所から急に寒い場所に移動した時などに起こりやすくなります。

つまり、血管が拡がる事で神経を圧迫して頭痛になるのですから、血圧が高くなった場合は逆に血管は縮まりますから、この仕組みだけで考えると頭痛との関係は薄いように思えます。

ですが、結論から言ってしまえば、血圧の数値が高くなる事で頭痛は起こります!

それは、脳の血流を調節する機能が関係しています。

私達の身体には、脳の血流を自動的に調節する機能が備わっています。

この機能があるおかげで、血圧が高い時は血管は拡張し、血圧が低い時は血管は収縮して血流を一定に保つことができる為、結果として血圧の数値は大きく変動する事はありません。

しかし、この調節機能が低下する事で血圧の調節が難しくなってしまいます。その原因には、急激な血圧の上昇慢性的な高血圧が関係してきます

これにより、脳の血流を一定に保つ事がでなくなると、脳血管内の血流が異常に増えてしまいます。すると、脳の血管の中から外に血漿成分が染み出します

これにより、脳がむくんで大きくなると、脳を包む頭蓋骨の中で圧力が高まり(頭蓋内圧亢進)、これが脳幹にある神経を圧迫して頭痛を伴います。

他にも、血圧が高くなる事で、吐き気や嘔吐、ひどいと意識障害やけいれんを伴うこともあります。

これは、頭痛と同様に、意識や嘔吐の中枢が脳幹にある為、頭蓋内圧の亢進で圧迫を受けてしまう為です。

これらの状態を「高血圧性脳症」と言うのですが、血圧が原因で脳に悪影響を及ぼし始めている事になります。

これを放置してしまうと、脳血管はどんどん傷付いて脆くなり、動脈硬化といって血管がカチカチの状態になってしまいます。

すると、硬くなった血管は血液の圧(血圧)に耐え切れず、破けたり、または詰まったりして、脳卒中を発症してしまいます。

また、硬くなった血管を無理やり血液は通過していきますから、無理に押し拡げられた血管が周囲の神経を圧迫して頭痛が生じることもあるようです。

いずれにしても、頭痛やその他、身体に少しでも異変を感じたり、血圧の数値が高い状態が続いている場合は、早めに治療を行う事が大切です。

血圧の数値と頭痛の関係は?

しかし、「血圧の数値がこれくらいになると頭痛が生じる」というほど明確な基準はありません。個人差や体質などの違いもありますからね。

しかし、血圧の数値が頭痛や脳卒中などの疾患と関係しているのは事実です。

東海大学医学部付属八王子病院 神経内科の野川 茂先生は

「頭痛、悪心、嘔吐、視力障害、けいれん、意識障害などを認め、緊急来院時に血圧高値(慢性高血圧患者では220/110mmHg以上)を認めることが多い。」

高血圧性脳症 | 今日の臨床サポート – 診断・処方・エビデンス –」より引用

と述べており、やはり血圧の数値と頭痛との関係は重要かもしれません。

また、頻回に頭痛が起きる場合などは、血圧を測ってみる事が大切です。

仮に数値が高く出た場合は、両者の関係を結び付けて考えて治療を実施していく必要があるかもしれません!

血圧の数値と治療基準の関係

まず、世界保健機関(WHO)と国際高血圧学会(ISH)で定めている高血圧の診断基準は

「収縮期血圧140mmHg以上/拡張期血圧90mmHg以上」

ですが、更に高血圧は3つの重傷度で分類されます。

  • グレードI:140〜159mmHg/90〜99mmHg
  • グレードII:160〜179mmHg/100〜109mmHg
  • グレードIII:180mmHg以上/110mmHg以上

もちろん、先述したように血圧の数値と病気のリスクの増大の関係は深く、グレードが高いほど脳卒中や心筋梗塞などの発症リスクは高くなります。

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例えば、血圧の数値がグレードIIIに該当すると、10年以内の脳卒中や心筋梗塞の発症リスクは、20〜30%と言われています。

ですから、高血圧となった初期からしっかりと降圧の対策をとる事が重要です!

ちなみに、正常血圧範囲は

「収縮期血圧140mmHg以下/拡張期血圧90mmHg以下」

です。

ですので、一般の人の目指すべき数値は上記の値になります。

ですが、75歳以上の高齢者では、

「収縮期血圧150mmHg未満/拡張期血圧90mmHg未満」

が目標の数値となっています。

75歳以上になると後期高齢者に分類されるのですが、加齢とともに血圧を調整する機能である腎臓や自律神経、血管が衰えていきます

ですから、薬の副作用や運動による身体への負担を考慮し、目標値は高めに設定されています。

また、糖尿病や慢性腎臓病があり蛋白尿が出ている場合は、

「収縮期血圧130mmHg未満/拡張期血圧80mmHg未満」

となっています。

糖尿病と慢性腎臓病が持病にある場合などコントロールが難しい場合は、特に厳しく目標の数値が定められています。

CKD診療ガイド−高血圧編 – 日本腎臓学会」から引用

その他、持病によって目標とする血圧の数値は異なる場合がある為、かかりつけの病院がある場合は、担当医と相談しながら治療を進めていく必要があります。

高血圧と死亡率の関係

平成26年の1年間の死因別死亡総数のうち、高血圧性疾患による死亡数は、6,932人。

うち、「高血圧性心疾患および心腎疾患」が3,394人、「その他の高血圧性疾患」が3,538人だったそうです。

日本生活習慣病予防協会」から引用

血圧と脳卒中の関係

血圧の数値と脳卒中の発症リスクの関係も重要です。

数値が正常な人(120mmHg未満/80mmHg未満)と比較した場合の脳卒中の発症リスクは

  • 「160mmHg未満/100mmHg未満」で3,3倍
  • 「180mmHg以上/110mmHg以上」では8,5倍
図 血圧が高くなるほど脳卒中をおこす確率が上昇します」より引用

であると言われています。やはり、数値が高くなると病気(ここでは脳卒中に限定)の発症リスクは比例して高くなるようです。

まとめ

血圧と頭痛の関係は、頭蓋内圧が高くなる事が要因となっています。ですが、重要な事は慢性的な高血圧や急激な血圧の上昇が頭痛と関係しているということです。

つまり、頭痛が起きてから血圧を測定して高血圧の診断基準に該当する場合、それだけ脳の血管に負担が掛かっているという事になります。

もっと言ってしまえば、確実に脳卒中などの病気のリスクが高くなっているとも言えます!

ですから、今回伝えていことは2つ!

  1. 頭痛や吐き気など身体の異変を感じたら、放置せずに血圧を測ってみる!
  2. 高血圧の初期段階で対策をとる!

ここからしっかりと意識していき、薬に頼らないで健康を維持できるようにしていきたいですね。

こちらの記事もご覧ください。

脳血栓と頭痛症状の関連性。そして治療方法は!?

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