頭痛と吐き気のミックス症状は重篤な脳疾患?その見分け方とは!?

頭痛と吐き気、これらは日常でも比較的良くみられる症状ですが、この二つが同時に表れたら、重篤な脳疾患を発症してしまうかもしれません!

ただ、見分け方がわからないと対処を先延ばしにしてしまい、取り返しがつかない事になりかねません。

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そこで今回は、脳疾患の危険のある頭痛・吐き気の見分け方について解説します!

頭痛と吐き気が同時に表れる理由

危険のある頭痛・吐き気について解説する前に、そもそも頭痛と吐き気が何故同時に発生するのか、その仕組みについて解説します。その為には、片頭痛の仕組みを知る必要があります!

片(偏)頭痛

片頭痛は、慢性頭痛の中の1つです。

体質として「片頭痛持ちなんです」と言う人をよく見かけるくらい身近にある頭痛ではないでしょうか。実際、私も片頭痛持ちで、長年悩まされています。

この頭痛の特徴として、ズキンズキンと頭の片側(実際は頭の全体や両側が痛む人もいるなど、個人差があるようです)が痛む傾向があります。血液が流れる時のリズム(拍動)に合わせて神経が圧迫される為、拍動とともにズキンズキンといったリズムで痛みが出現します。

期間は、数時間から長いと3日程続くこともあります。また、目がチカチカする、音や匂いに過敏になったり、吐き気を伴うこともあります。

片頭痛は、血管が拡がる事が原因で起きると言われています。その理由にセロトニンが関与しています。セロトニンとは、「幸せホルモン」とも呼ばれ、気分の良い時に分泌されます。

このセロトニン、脳以外に腸管や血液に含まれる血小板にも含まれており、役割としては「止血作用」があります。簡単に言えば、出血した際に血管を収縮させて止血します。

セロトニンは、持続力に欠けるという特徴があります。その為、何かしらの理由で大量に放出されると、反動で血管は大きく拡がってしまい、近くを通っている顔や頭の感覚を司っている神経(三叉神経)が圧迫されてしまいます。

これにより、痛みの基になる脳内物質が出てきてしまい、脳に痛み信号を送ってしまいます。これが、片頭痛の仕組みです。

更に、脳へ痛み信号が送られていく途中、巻き込まれるように視覚や聴覚、嗅覚の中枢(大脳皮質)や吐き気を引き起こす嘔吐の中枢も刺激されて、それらの症状が表れてしまいます。

ここで出てきた「三叉神経の中枢」と「嘔吐の中枢」は、大脳の下にある延髄と呼ばれる場所にあります。つまり、中枢部が近くにある為、周囲の血管が拡がってしまうと同時に影響を受けてしまい、結果的に症状が同時に表れるのです!

これが、片頭痛で頭痛と吐き気を併発する理由です。

片頭痛は、血管が拡がる事が原因と考えられていますから、緊張状態からリラックスする時、寒い場所から温かい場所に移動した時などに表れやすいのかもしれません。ホッとして緊張の糸が切れたら、疲労と頭痛が出てきたなんて事ありませんか?

片頭痛以外の慢性頭痛についても解説していきます。

緊張型頭痛

この頭痛の特徴は、比較的短い期間で表れ、リズム的な痛みではなく締め付けられるような痛みを伴います。原因としては、スマホやパソコンの使い過ぎなど猫背をとるような不良姿勢の長期化で肩・首周囲の筋肉が硬くなり、血流が悪くなる事が挙げられます。

それにより、疲労物質が筋肉に溜まり、神経を刺激する事で痛みを伴います。このような身体的な負担や精神的なストレスでも筋肉が硬くなり、緊張型の頭痛を伴います。

その為、デスクワークやスマホの使用が多く、肩こりを持っている人に多くみられる頭痛です。

本来、良い姿勢とは「耳-肩-骨盤-膝-足首(厳密にはもう少し細かいですが)」が一直線の姿勢をいいますが、上で挙げた姿勢は前に崩れてしまっていますよね?

実際、首と肩を前に倒してみると、首・肩周りの筋肉が突っ張る感じがあると思うのですが、この緊張状態が常に身体にかかり続けている事になります。

慢性頭痛の中でも一番多いのがこの頭痛ですが、スマホやパソコンが普及している現代の生活病とも言えるかもしれません!

群発頭痛

上記二つの頭痛と比較すると発症する人が少ない為に知名度は低いかもしれません。

この頭痛の特徴は、ある期間にほぼ毎日決まった時間に起こり、目の奥に痛みを生じるのが特徴です。とにかく激しく、ジッとしていられないほどの痛みを伴います。その他、鼻が垂れたり、目が赤くなる、涙が出るなど、目の周囲に症状が表れます。

この頭痛の原因はハッキリ分かっていませんが、目の奥の神経が圧迫されて生じていると言われています。

これら慢性頭痛は脳に異常がない為、脳疾患の危険の少ない頭痛と言えます。また、群発頭痛を除けば原因もハッキリしているので、不安になりにくいですよね。

頭痛+吐き気で脳疾患の危険性がある理由とは?

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急な頭痛と吐き気は、脳疾患を知らせるサインかもしれません!特に、これらが同時に表れた時は要注意です!!ここでは、頭痛と吐き気を伴う症候性頭痛として代表的な脳疾患について解説していきます!

くも膜下出血

くも膜下出血は脳卒中の中の一つで、脳動脈瘤という血管にできた瘤が破裂し、脳を覆っているくも膜と軟膜という膜の間に血液が流れ込んでしまう病気です。

この流れ込んだ血液が軟膜を圧迫する事で、頭蓋内の圧力が高まり嘔吐中枢や三叉神経に負荷をかけます。それにより、頭痛と吐き気を伴います。

くも膜下出血の頭痛の表れ方は強烈で、「バットで殴られたような激しい痛み」を伴います。出血の程度によって症状の表れ方にも個人差がありますが、頭痛や吐き気の他、重症の場合は意識を失いそのまま亡くなってしまうこともあります。

また、首の後ろが硬くなり、顎を胸につけられなくなるのも特徴です。

あの読売ジャイアンツに所属していた木村拓哉さんも練習中にくも膜下出血で倒れて意識を失い、亡くなってしまいました。それだけ恐ろしい病気です。

脳出血

脳出血は脳の中の血管が破けて出血する病気です。出血した血液によって脳の中の圧が高まり、三叉神経や嘔吐の中枢に負荷をかけてしまう事で頭痛や吐き気を伴います。その他、半身麻痺、痺れ、言葉の障害を生じることがあります。

くも膜下出血が脳の外からの圧力に対し、脳出血は脳の中からの圧力の高まりによって頭痛と吐き気を引き起こすという事ですね。

脳腫瘍

こちらも脳に出来た腫瘍が基で脳への圧力が増し、三叉神経や嘔吐の中枢への負荷が増す事で頭痛や吐き気が表れます。

脳腫瘍の頭痛は鈍痛として表れ、腫瘍による脳の圧迫感や重さを感じるのが特徴です。また、急なけいれんを伴うこともあります。病気が進行して腫瘍が大きくなると、上記の症状が強まるとともに、物が見えにくい、耳鳴りがするといった目や耳の障害や麻痺が生じることもあります。

髄膜炎

髄膜炎の原因には、ウイルス性と細菌性の2種類あります。

この2つのうち、注意しなければいけないのが細菌性の髄膜炎で、後頭部の激しい痛みと高熱が出るのが特徴で、吐き気も伴います。

ウイルス性の髄膜炎は、自然に治るので心配はいりませんが、どちらの種類か悩んだ時は、まず受診する事をお勧めします!

これらの症状は、出血量や腫瘍の大きさによって程度も変わってきます。ただ、1つ言えることは頭痛・吐き気をはじめ、症状が強く表れている時は病気が重篤である可能性が高い為、早急な受診が必要です!

脳疾患を伴う危険な頭痛・吐き気の見分け方!

では、脳疾患の前兆かもしれない頭痛・吐き気はどうやって見分ければ良いのでしょうか?

具体的に挙げるとすれば、

  • 原因がはっきりわからない頭痛と吐き気が同時に表れた
  • 新感覚の頭痛
  • 激しい頭痛や突然の頭痛、
  • 手足のしびれや麻痺がある
  • 痛みや吐き気が引かない

などがチェックポイントになります。

しかし、頭痛や吐き気違和感を感じたら危険と思った方が良いですね。自分の身体は自分が一番良く分かっているはずですので、いつもと違うかな?と疑問を抱くことは重要です!

そして、その異変に気づいてまずやるべき事は、しっかりと受診をする事です!

まとめ

頭痛には、脳疾患を示唆する症候性頭痛と脳に異変のない慢性頭痛があります。

症候性頭痛には、くも膜下出血や脳出血、脳腫瘍などがあり、慢性頭痛には片頭痛、緊張型頭痛、群発性頭痛があります。

脳疾患の危険性のある症候性頭痛の前兆と慢性頭痛である片頭痛には、頭痛と吐き気が症状として表れますが、見分けるポイントは、症状が突然か、激しいか、経験したことのある症状か、どれくらい続いているか、などです。

そして最終的には、その症状に違和感はないか?という事を考えなければいきません!

激しい頭痛や吐き気であれば、おのずと対処を取らざるをえませんが、症状が軽い場合、違和感を感じていてもついつい後回しにしがちです。

その為、違和感を感じたらすぐに医療機関に受診して対策を講じましょう!

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