七草の一種としても有名な「せり」にはビタミンやミネラルが豊富に含まれていて、病気の予防や美肌など様々な効果・効能が期待できます。
そしてついつい捨ててしまう根っこにも以外と栄養があるのも知ってましたか?
そこで今回は、せりに含まれる栄養素と効果・効能、そして根っこの栄養効果について解説していきたいと思います!
結論→理由→具体例→結論
目次
せりに多く含まれる6つの栄養素
一つの場所に競り合って生育する事からその名が付いたと言われる「せり」は、数少ない日本原産の野菜としても有名です。
今回は、その「せり」に含まれる栄養素と効果・効能について解説していきたいと思います。
まずは栄養素を見ていきましょう!
せりの栄養素で特に豊富に含まれているのが
- ビタミンA
- ビタミンK
- ビタミンC
- 葉酸
- 鉄
- カリウム
です。
特にせりにはビタミンが豊富に含まれている為、様々な効果・効能が期待できます。
では実際にどの位の量が含まれているのか、栄養素の含有量を見ていきましょう。
せりの三大栄養素
※せり:84g(1束)あたり
せりは野菜の一種でもある為、低糖質・低脂質で非常にヘルシーな食材です。
せりのビタミン・ミネラル・食物繊維
※せり:84g(1束)あたり
ビタミンAやビタミンCは、せり1束で1食に必要な量の半分近くを摂取できちゃいますが、ビタミンKと葉酸に関しては、必要量を満たしています!
ミネラルに関しては、主要なミネラル成分であるカリウムの他、微量ミネラルである鉄分やマンガンなどの栄養素も多く含んでいるのがわかりますね(^^)
では、せりを食べてこれらの栄養素を摂取すると、僕達の体にはどんな効果・効能が現れるのでしょうか?
そこが気になる部分でもあると思うので、詳しく解説していきますね(^^)
せりを食べると得られる7つの効果・効能
ここからは、具体的なせりの栄養効果と効能を紹介していきます!
これを知っておけばせりの魅力が一層高まる事間違いなしです(^^)
免疫力アップ
せりに多く含まれるビタミンAは、皮膚や粘膜を健康に保つ効果・効能があります。
皮膚や粘膜には、ウイルスや細菌が体の中に侵入してくるのを防ぐ働きがあります!だから乾燥は風邪を引きやすいって言われてるんですよね。
まさに不審者の侵入を防いでくれる警備員さんのような働きです(^^)
結果として、感染症を予防して免疫力アップに繋がるんです!
アンチエイジング
老化の原因には、体内で発生する”活性酸素”が細胞を劣化させる事が原因です。
ビタミンAには、そんな活性酸素を除去してくれる抗酸化作用もある為、肌の老化を防いでアンチエイジングの効果・効能が期待できます。
せりを食べて若返りの効果・効能が得られるなんて驚きですね。
ビタミンAと同じく抗酸化作用の効果・効能を持つビタミンE,Cを一緒に摂取すれば相互作用で効果がさらにアップです!
- ビタミンE:アーモンド,カボチャ,食物油(ヒマワリ油,紅花油)など
- ビタミンC:赤ピーマン,ブロッコリー,キウイ,イチゴ
生活習慣病の予防
生活習慣病は、日本人の三大死因であるがん・脳血管疾患・心疾患、更に脳血管疾患や心疾患の危険因子となる動脈硬化症・糖尿病・高血圧症・脂質異常症など、生活習慣が元で発症する疾患の総称の事。
厚生労働省の調査によると
- 介護が必要になった人の「約3割」
- 亡くなった人の「約6割」
- 医療費の「約3割」
が、生活習慣病が影響していると言われています。
生活習慣が乱れると、体内で老化の元になる活性酸素が増えてしまい、これが病気の引き金にもなるんです!
せりに含まれるビタミンAとCは、活性酸素を除去する事で細胞の劣化を防いで生活習慣病を予防する効果・効能があります。
美肌
意外かもしれませんが、せりは美肌にも効果・効能があります。
せりに含まれるビタミンCは、健康的な肌や粘膜を作る為に必要不可欠なコラーゲンを合成する働きがあります!
これにより、肌にハリやツヤを与えてくれるんです。
タンパク質もコラーゲンの元になるので、肉・魚・大豆を一緒に摂ると、美肌効果アップ!
貧血を予防
せりには、鉄分や葉酸も豊富。
どちらも血液を作る為に必須の栄養素なので、貧血気味の方にせりはオススメです。
また、葉酸は妊娠中の胎児の成長促進に重要な効果・効能があります。
野菜に含まれる鉄分は吸収率があまり良くないのですが、タンパク質やビタミンCと一緒に摂る事で吸収率がアップ!
骨を丈夫にする
せりには骨を丈夫にする効果・効能もあるんです!
その働きをしてくれる栄養素が「ビタミンK」で、骨の主要栄養素としてもお馴染みのカルシウムが骨を作るのをサポートする働きがあります!
ビタミンKが不足するとカルシウムをいくら摂取しても骨の形成は円滑に進まないどころか、骨粗鬆症の原因にもなるんです。
だからこそ、骨を強くする為にせりの効果は重要になります!
骨や歯を丈夫にする効果・効能のある
- ビタミンD(きのこ類、サケ)
- カルシウム(乳製品、小魚)
- リン(チーズ、レバー)
などと一緒に摂ると、さらに骨が強くなる!
高血圧を予防
せりには高血圧を予防する効果・効能もあります。
高血圧と聞いてもピンとこない人もいるかもしれませんが、WHO(世界保健機関)の調査によると、25才以上の3人に1人が高血圧であると推測しています。
そして寝たきりになる疾患1位と言われている脳卒中の最大危険因子でもある為、高血圧は若いうちから予防する事が重要になってきます。
その高血圧の予防に効果・効能のある栄養素がカリウム。
カリウムは体内のナトリウム(塩分と水分)量を調整して体外に排出する事で、高血圧を予防してくれます。
心を落ち着かせてくれる
ここまでせりの栄養素とその効果・効能について解説してきましたが、実は香りにも重要な働きがあるんです!
せりの青々とした独特の香りには、”オイゲノール”や”ピラジン”といった成分が含まれています。
オイゲノールには鎮静作用がある事から、イライラや興奮を抑えて精神をリラックスさせたり、ストレスを緩和する効果・効能があります。
ピラジンには血流を良くする効果・効能があると言われている為、冷え性や肩こりの緩和、生活習慣病の予防にも効果的です。また、オイゲノールと同様に精神を安定させる作用があります。
香りは心にダイレクトに作用します。こちらではストレス緩和に効果のあるアロマについて詳しく解説していますのでご覧ください。
せりの根っこの栄養は!?
せりは根っこも食べられるって知ってましたか!?
せりの根っこは、ゴボウの様なシャキシャキとした歯応えがあります(^^)
で、このせりの根っこに含まれる栄養ですが、実は具体的に記載されている書籍や情報がありませんでした( ̄▽ ̄;)
ただ、せりの根っこには葉・茎と比較して強い香りがある為、オイゲノールやピラジンが含まれている可能性は高いです
なので、心を落ち着かせたり血管の病気を予防する効果・効能があるかもしれないですね。
セリは生薬としても利用されていて、茎や葉を乾燥させたもの(水芹(すいきん))を煎じて服用する事で、食欲増進の他、解熱や神経痛、リューマチ、黄疸(おうだん)などに効果があると言われている。
まとめ
せりの栄養素には、ビタミンやミネラルが豊富に含まれており、以下の様な効果・効能があります。
- 免疫力アップ
- アンチエイジング
- 生活習慣病の予防
- 美肌
- 貧血予防
- 骨を丈夫にする
- 高血圧を予防
- 鎮静作用
また、せりの根っこは香りが強い事から鎮静作用がある可能性もある為、捨てずに一緒に食べるのがオススメです!
炒め物や鍋物など幅広く活躍の場がある上に栄養価も高いせりの香りも堪能してみてはいかがでしょうか?
こちらの記事もご覧ください。