果物の中でも栄養価の高いキウイフルーツですが、果肉の色によって栄養効果に違いがあるのをご存知ですか!?
気分や好みでキウイフルーツを選んでいる人がほとんどかもしれませんが、緑と黄色のキウイで明確に特化した効果が異なるんです。
その為、状態に合わせてどちらを食べるか選ぶのがオススメ(^^)
今回は、緑と黄色のキウイフルーツの栄養効果の違いについて解説していきます!
目次
色で違いがあるキウイフルーツの栄養
以前、坂口憲二さんと蛯原友里さんのゴールドキウイのCMを見てその存在を知ったのですが、実際に食べてみて美味しさに驚きました(笑)
正直、キウイフルーツは苦手だったのですが、ゴールドは甘酸っぱくて美味しかった思い出があります。
当時はその人気から売り切れが続出してました(笑)
で、ずっと疑問に思っていたのですが、黄色と緑のキウイフルーツって何か違いはあるのか?
という事です。
僕は単純に黄色のキウイフルーツが美味しいから、緑のキウイより高級だと勘違いしていました(笑)
味は個人の好みですからね。
実は両者の違いは、含まれている栄養にあるんです!
以下の栄養成分表を見てもらうとわかるのですが、結論から言うと「黄色のキウイフルーツはビタミンCに特化」していて「緑のキウイフルーツは食物繊維に特化」しているんです!
栄養素 | 含有量(100gあたり) | |
黄色 | 緑 | |
エネルギー | 59kcal | 53kcal |
タンパク質 | 1.1g | 1.0g |
脂質 | 0.2g | 0.1g |
炭水化物 | 14.9g | 13.5g |
カルシウム | 17mg | 33mg |
カリウム | 300mg | 290mg |
マグネシウム | 12mg | 13mg |
リン | 25mg | 32mg |
鉄 | 0.2mg | 0.3mg |
亜鉛 | 0.1mg | 0.1mg |
銅 | 0.07mg | 0.11mg |
レチノール | 0mcg | 0mcg |
αカロテン | 1mcg | 0mcg |
βカロテン | 38mcg | 66mcg |
βクリプトキサンチン | 4mcg | 0mcg |
βカロテン当量 | 41mcg | 66mcg |
レチノール当量 | 3mcg | 6mcg |
ビタミンD | 0.0mcg | 0.0mcg |
ビタミンE | 2.5mg | 1.3mg |
ビタミンK | 0mcg | 0mcg |
ビタミンB1 | 0.02mg | 0.01mg |
ビタミンB2 | 0.02mg | 0.02mg |
ナイアシン | 0.3mg | 0.3mg |
ビタミンB6 | 0.14mg | 0.12mg |
葉酸 | 32mcg | 36mcg |
パントテン酸 | 0.26mg | 0.29mg |
ビオチン | 0.0mcg | 1.4mcg |
ビタミンC | 140mg | 69mg |
食物繊維総量 | 1.4g | 2.5g |
飽和脂肪酸 | 0.05g | 0.05g |
一価不飽和脂肪酸 | 0.02g | 0.02g |
多価不飽和脂肪酸 | 0.09g | 0.06g |
数値引用元:文部科学省 第2章 日本食品標準成分表
ここからは、少し掘り下げて解説していきます。
黄色のキウイフルーツのビタミンCはレモン3個分
文部科学省のデータをチェックしてみると、黄色のキウイフルーツのビタミンC含有量は、100g中140mgで全果物の中でトップ!
その量、レモン(100g中50mg)のなんと3個分に相当します!
緑のキウイフルーツ2個分も違いがあります。
成人では、1日のビタミンCの推奨摂取量は100mg(妊婦は+10mg)なので、1日1個食べれば推奨量をクリアできちゃいます!
黄色のキウイフルーツはビタミンEも豊富で、100gあたり2.5mgは果物界でもトップクラス!
緑キウイの約2個分!
緑のキウイフルーツの食物繊維はバナナ2本分
こちらも文部科学省のデータで見てみると、緑のキウイフルーツの食物繊維の含有量は100gあたり2.5gで、バナナ2本分(2.2g)以上!
黄色のキウイフルーツの約2個分あります。
緑のキウイフルーツはカルシウムも豊富で、100gあたり33mgは果物界でもトップクラス!
黄色キウイの約2個分!
色で違いがあるキウイフルーツの効果・効能
それぞれの栄養の違いについて解説してきましたが、ここからは得られる効果でその違いを見ていきたいと思います!
黄色のキウイフルーツは美肌や疲労回復にオススメ!
まずは黄色のキウイフルーツの栄養で特化している「ビタミンC」
その効果は、美肌やエイジングケア効果の他、病気の予防に重要な免疫力のアップにも繋がります!
また、ビタミンCは鉄の吸収率を高めてくれる為、貧血予防にも間接的に効果があるんです。
その為、妊婦さんにもオススメ(^^)
鉄分に関してオススメな食材は枝豆!
詳しくはこちらで解説していますよ(^^)
- 血管を丈夫にする
- ストレス緩和や疲労回復
- 免疫力アップ
- 粘膜や骨を強くする
- シミやそばかすを防止し、肌にハリを持たせる
更に黄色のキウイフルーツはビタミンEの含有量も豊富。
この栄養は抗酸化作用と言って、老化の原因とされる活性酸素という物質を除去してくれる効果があります。
ビタミンCとEは、相互作用で効果を高める特徴がある為、両者を兼ね備えた黄色キウイは肌や若さを保つ為の最強フルーツと言っても過言ではありません!
そして黄色のキウイフルーツの爽やかな酸味は、疲労回復にも効果的なので運動の後やちょっとした休憩にもオススメ!
ほのかな甘みで食べやすいのも、みやっち的にはグッドポイントです(^^)
黄色のキウイフルーツの栄養効果は、免疫力アップや美肌、鉄分吸収アップの他、若返りも期待できる!
便秘や下痢の改善には緑のキウイフルーツ
緑のキウイフルーツは食物繊維が豊富に含まれているので、便秘や下痢の改善など整腸作用の効果が期待できます!
またポリフェノールも豊富で、その抗酸化力により活性酸素の除去の効果も期待できます。
そしてカルシウムによる骨の強化や正常な筋肉の収縮、ビタミンAによる皮膚や粘膜を健全な状態に保つ、夜間の視力維持を助ける、免疫力アップの効果も期待できます。
緑のキウイフルーツの栄養効果は、整腸作用の他、骨を強くしたり、健全な皮膚や粘膜の維持が期待できる。
緑のキウイフルーツの方が販売時期は長い
実は黄色と緑のキウイフルーツには、販売時期にも違いがあるんです!
黄色のキウイは4月末~10月中旬、緑のキウイは4月末~12月末頃まで販売しています。
果物は太りにくい!?
他の記事でも書いたのですが、加工されていない果物であれば、糖質の量に関わらず体重は減少する傾向にあるとの調査結果があるんです!
2011年にハーバード大学の研究者らは、アメリカ人約12万人を12〜20年間追跡して食事内容が体重にどのような影響を与えるか観察研究しました。
その結果、加工されていない果物や生野菜を食べていた人は体重が減少傾向にあったそうです。
あくまで観察研究である為、因果関係までは解明されていないものの、実際に生果物で体重が減る傾向にあるのは興味深いですね!
要するに、自然の食べ物は体に好点的に働くという事でしょうか。
黄色のキウイフルーツの方が炭水化物が多いですが、その点はあまり気にしなくても大丈夫そうです。
まとめ
キウイは色によって、栄養と得られる効果に違いがあります。
黄色のキウイフルーツは特化したビタミンCで免疫力アップや美肌効果が高く、緑のキウイフルーツは食物繊維が豊富である事から整腸作用に効果があります。
同じ果物でも種類によって栄養が異なるのは興味深いですね!
- 「免疫力を高めて病気を予防したい」、「シミやシワが気になる」という人は黄色のキウイフルーツ
- 「便秘や下痢に悩んでいる」という人は緑のキウイフルーツ
といった具合に目的別で食べる種類を分けるのがオススメ!
自身の体調に合わせて食べる種類を考えてみては!?
こちらの記事ではデコポンの栄養についても詳しく解説しています。
妊婦さんにオススメな理由がある!?