デコポンは、厳しい審査を通過した物だけがその名前を与えられるという柑橘界のエリート集団!
その為、栄養も豊富で、妊婦に重要なある栄養がみかんの約1.5 倍も多く含まれています。
今回は、デコポンの栄養を紹介していくとともに、妊婦さんに重要な栄養効果に焦点を当てて解説していきます!
目次
デコポンの栄養効果
まずはデコポンの栄養素とその含有量を以下の表にまとめてみました。
栄養素 | 含有量(100gあたり) |
エネルギー | 51kcal |
タンパク質 | 0.8g |
脂質 | 0.2g |
炭水化物 | 12.9g |
ナトリウム | 5mg |
カルシウム | 9mg |
カリウム | 170mg |
マグネシウム | 9mg |
リン | 18mg |
鉄 | 0.1mg |
亜鉛 | 0.1mg |
銅 | 0.03mg |
マンガン | 0.07mg |
ヨウ素 | 0mcg |
セレン | 微量 |
クロム | 1mcg |
モリブデン | 4mcg |
レチノール | 0mcg |
αカロテン | 2mcg |
βクリプトキサンチン | 630mcg |
βカロテン当量 | 360mcg |
レチノール当量 | 30mcg |
ビタミンE | 0.1mg |
ビタミンK | 0mcg |
ビタミンB1 | 0.09mg |
ビタミンB2 | 0.03mg |
ナイアシン | 0.3mg |
ビタミンB6 | 0.04mg |
ビタミンB12 | 0mcg |
葉酸 | 17mcg |
パントテン酸 | 0.25mg |
ビオチン | 0.4mcg |
ビタミンC | 48mg |
食物繊維総量 | 0.6g |
脂肪酸総量 | 0.00g |
突出しているのはビタミンCですね(^^)
他にも気になる栄養がたっぷり詰まっているので、ここからはデコポンの栄養効果について詳しく解説していきます。
デコポンの正式名称は「不知火」
デコポンという名称は、熊本県の農協の登録商標で、『糖度13度以上、酸度1度以下』の条件を満たした不知火がデコポンの名称を与えられる
つまりデコポンは不知火の中から厳選されたエリート集団!
免疫力アップの「ビタミンC」
デコポンのビタミンCの量は柑橘系の果物の中でもトップクラス!
その量、みかんの約1.5倍!
ビタミンCの主たる効果は免疫力アップ!
免疫力が低下すると風邪など体調を崩しやすくなる為、妊婦には非常に重要な栄養になります!!
他にもストレス緩和や疲労回復などの効果もあります。
また、ビタミンCは鉄の吸収率を高めてくれる為、妊娠中に陥りやすい貧血予防にも効果があります。
- 血管を丈夫にする
- ストレス緩和や疲労回復
- 免疫力アップ
- 粘膜や骨を強くする
- シミやそばかすを防止し、肌にハリを持たせる
βクリプトキサンチン(カロテン)
βクリプトキサンチンとは、デコポンやみかんなどの色素成分の事。
抗酸化作用が強い為、細胞の老化を防いで肌や目を守ってくれる効果があります。
さらに、がんや生活習慣病の予防にも効果があると言われています。
妊婦になるとホルモンバランスが乱れる事によって肌のトラブルを生じやすい為、ありがたい栄養です(^^)
- 免疫力アップ
- 美肌効果
- 生活習慣病の予防
- 発がん性物質の抑制
クエン酸
クエン酸は、デコポンなどの柑橘類の他、梅干しにも含まれている酸っぱい成分の事。
その効果は、エネルギー代謝を促進してくれる為、疲労回復や筋肉痛の防止効果があります。
- 疲労回復・筋肉痛の防止
- 血液サラサラ
- 老化防止
- 美肌効果
- 食欲増進
- ダイエット効果
ペクチン(水溶性食物繊維)
水溶性食物繊維であるペクチンには整腸作用がある為、便秘や下痢の解消に効果があります。
妊娠中は便秘になりやすい為、ペクチンは多く摂りたい栄養ですね。
ちなみに、ペクチンは薄皮に多く含まれてる為、薄皮と果肉は一緒に食べるのがオススメです(^^)
- 便秘や下痢の改善
- 悪玉菌の活動を抑える
- 血糖値の上昇を抑える
ビタミンP
ビタミンPは柑橘類に多く含まれている栄養で、薄皮に含まれています。
毛細血管を強くして血行改善の効果がある他、ビタミンCの効果を高める作用もあります。
免疫力アップに欠かせないビタミンCや血行促進による貧血予防など妊婦にとって、重要な栄養になります(^^)
デコポンが妊婦にオススメな理由”ビタミンC効果”
先述したように、デコポンの栄養で突出しているのがビタミンCです。
ビタミンCの免疫力アップや鉄分の吸収率をアップしてくれる効果は妊婦にとって重要!
その理由は
- 妊娠中は体調を崩しても薬が飲めない
- 環境や体調の変化によるストレス
- つわりによる食事バランスの偏り
- 活動量の減少
など、免疫力が低下する要素が多いからです。
また、ホルモンバランスの乱れやストレスによって肌のトラブルも起こしやすい事も悩みの種となります。
その為、免疫力をアップさせる為にデコポンを食べるのがオススメなわけです!
そして妊婦に嬉しいデコポンもう一つのオススメポイントが「鉄分の吸収率を高めてくれる事」。
妊娠中は、血液の必要量が増す為にどうしても貧血になりやすいと思います。
鉄分には、レバーや魚介類などの動物性タンパク質から摂取できるヘム鉄とほうれん草や大豆、ひじきなどの植物性タンパク質から摂取できる非ヘム鉄の2種類があります。
このうち、非ヘム鉄は吸収率がよくない為、ビタミンCで吸収率を補う必要があるんです!
だから妊婦さんにビタミンCは重要なんですね(^^)
更に、デコポンなどの柑橘類の香りにはリフレッシュ効果もあり、ストレス緩和も(^^)
デコポンの主要な栄養であるビタミンCは、免疫力アップの他、貧血予防に重要な鉄分の吸収率を高める効果がある。
妊婦が1日に必要なビタミンCは「中サイズのデコポン1つ」
じゃあ妊婦になると、どれくらいデコポンを食べれば良いのか?
という事ですが、厚生労働省で推奨している妊婦が摂取するべきビタミンC量は「110mg」とされています。
デコポン100gあたりのビタミンCの含有量は「48mg」なので、200g食べれば推奨量をほぼクリアできる計算になります。
生活知恵袋の情報によると、中サイズのデコポンで212g(皮むき状態)なので、1日に中サイズのデコポンを一つ食べれば推奨量を摂取できます(^^)
野菜にも多く含まれているので、バランスの良い食事にデコポンを加えれば、免疫力アップ間違いなしです!
ビタミンCは水や熱に弱い為、洗ったり調理をする時は注意が必要です。
洗う時は優しく洗いましょう。
デコポンだけでは足りない栄養も
ただ、デコポンでは補えない栄養もたくさんあります。
それは血液を作る鉄分や胎児の成長にも重要な葉酸、整腸作用のある食物繊維(デコポンにも含まれているが少ない)など。
鉄分は先述した通りですが、葉酸はレバーや海藻類、枝豆に多く含まれています。
鉄分を摂るなら枝豆がオススメ!詳しくはこちらで解説しています。
食物繊維は、穀類や野菜、豆類、海藻類、きのこ類などに多く含まれています。
これらをバランス良く摂取する事が元気な赤ちゃんを出産する為には重要です。
デコポンは皮を剥いたらすぐ食べる!
デコポンに限った事ではないのですが、熱や光、酸化などによって栄養成分が壊れやすいので、皮をむいたら保存はせず完食するのがオススメ!
また、薄皮にも栄養が詰まっているので、薄皮ごと生ですぐ食べるのが理想的(^^)
味も栄養も鮮度が命なんですね。
デコポンは太りにくい!?
妊婦の多くが体重の変化に悩んでいるのではないでしょうか?
みやっちの知り合いの妊婦さんに、体重の調整を先生から厳しく指摘された人もいました。
そもそも果物って糖質が多いから太りやすいのでは?
と思う人もいるかもしれません。
デコポンにも糖質が含まれているので、体重増加を気にする人もいますよね。
実は「加工されていない果物」は、体重が減少する傾向にあるとの調査結果があるんです!
2011年にハーバード大学の研究者らは、アメリカ人約12万人を12〜20年間追跡して食事内容が体重にどのような影響を与えるか観察研究しました。
その結果、加工されていない果物や生野菜を食べていた人は体重が減少傾向にあったそうです。
しかもバナナやリンゴなどの糖質量が多い果物ほど、体重減少傾向にあったんだとか!?
あくまで観察研究である為、因果関係までは解明されていないものの、実際に生果物で体重が減る傾向にあるのは興味深いですね!
要するに、自然の食べ物は体に好点的に働くという事でしょうか。
もちろん食べ過ぎはよくないですが、適量のデコポンを食べる事で体重が増加する心配はなさそうです。
まとめ
デコポンのビタミンC含有量は果物の中でもトップクラス!
その効果は、免疫力アップや鉄分の吸収率を高めてくれる為、疲労が溜まっていたり貧血気味の妊婦にオススメしたい果物です!
また、柑橘類の香りにはリフレッシュ効果もあるので、ストレス緩和効果もバッチリ(^^)
元気な赤ちゃんを出産する為に食事のバランスは重要です。
デコポンを食べてビタミンパワーをチャージしてみませんか!?
妊婦は低血圧にも要注意です。