肥満は大きく3つのタイプに分かれていて、それぞれ明確な特徴があるんです。
今回は、リンゴ型、バナナ型、そして隠れ肥満と言われているバナナ型それぞれの特徴を分かりやすくチェックシートにしてみました。
肥満のタイプによってダイエット方法も異なってくるので、特徴を知ることは重要です。
さあ、あなたも自分の体の特徴をチェック!
目次
「リンゴ型」「洋ナシ型」肥満タイプのチェック方法
肥満はタイプによってそれぞれ特徴が異なる為、ダイエット方法も異なってくるんですよ!
なので、自分がどのタイプに当てはまるのかチェックしておく事は大切です(^ ^)
肥満のタイプは、大きく分けるとリンゴ型と洋ナシ型の2つのタイプがあるのですが、実はバナナ型という隠れ肥満も存在するんです!
コレ、結構盲点かもしれません。
でも大丈夫!
それぞれの特徴は明確なので、チェックポイントを抑えれば見分けるのは容易です。
以下には、それぞれの肥満のチェックリストを載せておきました!
気になるお腹の相棒【リンゴ型肥満】
リンゴ型肥満は
- BMI25以上
- 体脂肪率が男性で25%以上、女性で30%以上
- ウエストは男性85cm以上、女性90cm以上
- お腹の脂肪が掴みにくい(内臓脂肪)
といった特徴がある為、定期検診などで上記に当てはまる場合はリンゴ型肥満と言っていいでしょうね。
こちらの記事ではリンゴ型肥満のダイエット方法について詳しく書いていますので、チェックしてみて下さい。
下半身太りの洋ナシ型肥満
続いては洋ナシ型肥満です。
- BMI25以上
- 体脂肪率が男性で25%以上、女性で30%以上
- ウエストは男性85cm未満、女性90cm未満
- 下腹、お尻、太ももが太い
BMIや体脂肪率など数値上はリンゴ型と同じですが、脂肪の付く部位が主に下半身なのが特徴的ですね。
見落としがちなバナナ型肥満
実は肥満のタイプにはリンゴ方と洋ナシ型以外にもう一つ、バナナ型があるんです!
バナナ型に関しては外見上では分かりにくいのが特徴。
ただ、一見すると痩せてるのにお腹が出ている、体重が増えてきている、という人はバナナ型肥満に該当する可能性があるので要注意!
- BMI25未満
- 体脂肪率が男性で25%未満、女性で30%未満
- ウエストは男性85cm未満、女性90cm未満
- ちょっとお腹が出てるレベル
バナナ型はいわばリンゴ型の予備軍と考えると分かりやすいですね。
リンゴ型、洋ナシ型、バナナ型の特徴は
次にそれぞれの肥満タイプの外見や特徴をチェックしていきたいと思います。
リンゴ型肥満の特徴
リンゴ型肥満の特徴は、お腹周りがぷっくりすることです。
その正体は内臓脂肪と呼ばれる脂肪で、その名の通り内臓周囲だけに付く脂肪です。
だからお腹がぷっくりしやすいんですね。
内臓にある脂肪なので摘めないというのも一つの特徴ですね。
この内臓脂肪が厄介なのは、過剰に蓄積すると高血圧や動脈硬化の要因となり、脳卒中などの病気に発展してしまうからです。
傾向としては男性がなりやすい肥満で、加齢とともに蓄積しやすくなります。
内臓脂肪の良いところは、ダイエットなどで燃焼しやすい脂肪であること!
その特徴から、引き出しやすい(燃焼しやすい)「普通預金」に例えられます。
街中で見かける中年のおじさんや職場の上司などにお腹がぽっこりしている人って多いと思いませんか?
実際、みやっちがリハビリを担当している利用者さんの中でも男性はお腹がぽっこりしている人が多いです。
特に若くして(40〜50代)脳卒中を発症した男性では、今だにお腹がふっくらと…。
- 男性に多い
- 糖質の代謝が苦手(糖質が好きな傾向)
- 内臓周りにだけ付く内臓脂肪
- 病気のリスクを高める
- 燃焼されやすい(普通預金)
下半身蓄積型の洋ナシ型の特徴
洋ナシ型肥満の特徴は、皮下脂肪であること。
皮下脂肪は、その名の通り皮膚の下に付く脂肪を指し、女性に多い傾向があります。
主に下腹部、腰のまわり、太もも、おしりの皮下に脂肪が付つきやすいのが洋ナシ型の特徴。
ただし、皮下脂肪は体温を保ったり、エネルギーを蓄積する為に必要な脂肪で、病気に発展する可能性が低いのも特徴の一つです。
ですが、膝などの関節への負担が増す為、増えすぎると膝関節変形などの整形疾患に発展する恐れがあります。
また、脂肪は内臓脂肪から燃焼されるという特徴がある為、皮下脂肪は燃焼しにくい(使いにくい)「定期預金」に例えられます。
- 女性に多い
- 脂質の代謝が苦手(おかずが好きな傾向)
- 皮下脂肪で、下半身に付きやすい
- 病気には発展しないが、膝など骨の変形リスクとなる
- 燃焼しにくい(定期預金)
- 基礎代謝が低い
- 冷え性
隠れ肥満のバナナ型の特徴
バナナ型肥満の特徴は隠れ肥満タイプであること!
検査で基準値を超える項目はないものの、お腹がゆったり出ているのが特徴的です。
痩せて見えるのにお腹だけに脂肪が蓄積している理由は、筋肉がつきにくい為に脂肪が蓄積しやすいから。
要は代謝が悪いってことですね。
全体的に痩せているけど、お腹だけ出ている人は要注意!
- 男性に多い
- 筋肉がつきにくい(タンパク質の合成が不得意)
- 内臓脂肪型
- かくれ肥満
肥満チェックシート
肥満は生活習慣が大きな要因として挙げられますが、具体的にどんな習慣が悪影響をもたらしているのかイメージできないですよね?
肥満のタイプによって生活習慣も異なってきますから、自分がどのタイプに当てはまるのか知っておく事も大切です。
こちらは今すぐに確認できるチェックシートです。
3つのシートのうち、1番該当する項目の多いシートがあなたの肥満タイプである可能性が高いのでチェックしてみて下さい。
【リンゴ型タイプ】
- 太るとウエストがきつくなる
- ジーンズの試着で足やお尻はOKでもボタンが締まらないことがある
- 力を入れてもお腹 (おへそ周り) があまり凹まない
- 太りやすく、体重の変動が割とあるほうだ
- お腹や二の腕、お尻などのお肉がボヨンと柔らかい
- 胸のサイズはどちらかというと大きめである(女性の場合)
- 顔の輪郭は丸顔か卵形で、太ると二重あごになりやすい
- 顔の肌は皮膚が薄く乾燥肌になりがち
- ダイエットをすると、わりとすぐに体重や体脂肪が落ちる方だ
- 色々なダイエットをとりあえずやってみるけど、3日坊主で終わることが多い
- 父親と母親のどちらかあるいは両方がリンゴ型のような気がする
- 食べ物はライスやパン・パスタ・麺類などが大好き
- 楽天的でマイペースな性格である
- 運動するのは嫌いではないが長時間は続かない
- カロリーを考えなければ、アイスクリームより大福もちを食べたい
【洋ナシ型タイプ】
- 太るとズボンの太ももやお尻がきつくなる
- わりとガッチリした筋肉質タイプだと思う
- 横から見ると上半身が薄いかも。座っていると痩せてみられることも
- 胸のサイズは普通かどちらかというと小さめ(女性の場合)
- 顔の輪郭は卵形orあごが細く逆三角形っぽいシャープな印象
- 首のあたりがむくみがちだ
- ニキビや吹き出物などの肌トラブルが多い
- 太ももやお尻は張っていて硬い
- ダイエットをしても、なかなか体重や体脂肪が落ちない
- 両親のうちどちらかの体型が洋ナシ型っぽい
- 「マジメでしっかり者」といわれる事が多い
- 食べ物は主食よりおかずが好き
- 唐揚げやフライなど揚げ物が好き
- 負けず嫌いで、頑固な性格である
- 運動すると決めたら、限界まで頑張りたくなる
【バナナ型タイプ】
- ジーンス選びのとき、サイズで苦労したことはない
- 若いころ、もしくは今もダイエットの必要性を感じたことがない
- 女性のあなた、胸の大きさは?たぶん、小さい方だ
- 顔の形は、細おもて
- 肉が薄い分、シワが気になる
- 筋肉も脂肪も薄くて、全体的に触ると硬い感じ
- 母もしくは父の体形を見ると、バナナっぽい
- 食べても太らないよね、といわれる (といわれた時期がある)
- 神経質だよね、といわれることが多い
- かなり几帳面な方だと思う
- 寝起きが悪く、なかなかシャキッとしない
- 食べ物は野菜や果物、豆類などヘルシー系が若い頃から好き
- 食事を抜いても気にならない
- 体があまり柔らかい方ではない
- 運動は嫌いじゃないけど、すぐに疲れるのでやろうと思わない
出典:肥満遺伝子ダイエット
肥満のタイプは遺伝子で決まっている!?
同じような生活を送っているのに、なんで自分はお腹に、はたまた下半身に脂肪が付きやすいんだろう…。
と、疑問に感じた事ってないですか?
ある研究では、太っている両親の子供の体型は、太っていない両親の子供と比べると約8倍近くも肥満の確率が高いという結果が出たそうです。
さらに肥満が遺伝した子供は一日の基礎代謝が約200キロカロリーも低いと言われています。
親が肥満傾向にあるその子供は、カロリーを消費するシステムが機能しにくく太りやすい体質になっている可能性がある
肥満遺伝子を調べる検査キットがある
最近では、体質を遺伝子から調べる事の出来る検査キットも販売されており、手軽に体質をチェックする事ができます。
しかも、自分の体質に合わせて食事のアドバイスやエクササイズの方法まで教えてくれるので、効率的にダイエットをしたい方には非常にオススメです!
遺伝子は嘘をつかないですからね(笑)
太る原因は7割が生活習慣!
ここまで遺伝子の話をしてきましたが、太る原因は遺伝が3割、生活習慣や環境が7割といわれてます!
つまり、食べ過ぎや運動不足など、後天的な環境要因の方が大きく影響しているのです!
というのも、脂肪細胞は成人で250億~300億あると言われていますが、育ってきた環境によって変動します。
これは生後20歳ぐらいでピークに達し、多い人で400億個ほどになると言われています!
つまり!
幼い頃の食生活で太りやすい体質になってしまうという事です!
とは言っても、生活習慣によって20歳以降になって肥満になってしまう人がいるのも事実…。
いずれにせよ、何歳であっても生活習慣を整える必要性は高いですね。
生活習慣に関してはこちらの記事で詳しく書いてますので、チェックしてみて下さい。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、リンゴ型肥満と洋ナシ型肥満のチェック方法の他、遺伝子で傾向の決まる4つの体質について書いていきました。
変わる為には、まず自分の事を知る事が重要です!
肥満に悩んでいる人もそうでない人も、是非これを機会に自分の身体と向き合い、10年後も20年後も病気知らずの健康な身体を維持していけるようセルフケアに取り組んでみてはいかがでしょうか?
人生100年時代、どうせなら不自由なく楽しく人生を謳歌していきましょう!
こちらの記事も是非チェックしてみて下さい。
脂肪は漢方で落とせる!?