様々な香りを楽しむ事ができるアロマオイルには、多種多様な効果・効能があります。
中には日々のストレスで疲れた心を癒す為にアロマオイルを活用している人もいるのでは!?
ですが、ローズマリーオイルの効果・効能は高血圧との相性が悪い可能性も!
そこで今回は、ローズマリーアロマオイルと高血圧との相性について詳しく解説します。
目次
ローズマリーのアロマオイルは高血圧に逆効果!?
様々な香りを楽しむことができるアロマオイル。
自宅でも手軽に楽しむことができ、リラックスしたい時や気分を変えたい時などに使用する人のも多いのではないでしょうか。
僕も自宅ではリラックスしたい時に「イランイラン」というアロマオイルの香りを嗅いで癒されています( ´∀`)
そんなアロマオイルの一種である「ローズマリー」
実はローズマリーは血圧を上昇させる効果がある為、高血圧の方にはあまりオススメできないんです。
ローズマリーには、以下の3種類があります。
- シネオール
- ベルベノン
- カンファー
それぞれ特徴や香りも異なるのですが、中でも高血圧に禁忌とされているのが「カンファー」
実際にローズマリー・カンファーのアロマオイルの香りが人体に及ぼす影響を調べた「精油の香りと嗜好が健常人の血圧・脈拍に及ぼす影響」という研究があります。
- ローズマリー・カンファーの吸入前後での収縮期血圧・拡張期血圧共に有意差は認めなかったが,脈拍は吸入後有意に増加した
- ローズマリー・カンファーの香り「肯定群(香りが好き)」では, 吸入前後での有意差は認めなかったが,「否定群(香りが嫌い)」では吸入後の拡張期血圧上昇に有意傾向を認めた.
この実験では、ローズマリー(カンファー)のアロマオイルが”脈拍の上昇”と”香りが好きではない人は血圧が上がる”事が分かりました。
脈拍の上昇は高血圧で血管の弾力性が低下している場合は症状を悪化させる場合があります。
また、香りが苦手である場合はローズマリーに限らず、血圧を下げる作用のあるラベンダーのアロマオイルでも血圧は上昇してしまう様です。
つまり苦手だと感じた時点で高血圧には悪影響ということですね。
ローズマリー(カンファー)が高血圧を悪化させる理由
ローズマリー(カンファー)には、以下の効能があります。
- 集中力、記憶力を高める
- 気分を上げてモチベーションを高める
- ストレスや神経疲労の回復
- 頭や気分をスッキリさせてくれる
- 血行不良、冷え性、低血圧の改善
- 筋肉痛、肩こり、腰痛の緩和
- 鼻詰まり、喉の痛みの緩和
- 神経痛、関節痛、リウマチの緩和
- 消臭、防虫効果
- 肌荒れやニキビ予防
特徴的なのは、精神的には”交感神経を刺激して精神的な高揚効果“身体的には”心臓の働きを強めて体内の血流促通効果“があります。
つまり高血圧の方の場合、ローズマリー(カンファー)の興奮作用によって高血圧を悪化させる可能性があるという事になります。
なので、高血圧の方がローズマリーのアロマオイルを使用したい場合は、お医者さんに相談した方が良いかもしれないですね。
- 妊娠中、授乳中の方、乳幼児は使用を控える
- てんかん、喘息のある方
- 高血圧の他、持病のある方
- 高濃度で使用すると肌への刺激が強くなる
高血圧に良いアロマオイルはこちらで解説していますので一度チェックしてみて下さい。
香りが血圧を上げる理由
香りと血圧について、もう少し深掘りしてみたいと思います。
香りを感知する嗅覚は「情動・欲動・記憶」を司る脳の部位(大脳辺縁系)でコントロールされています。
好きな香りを嗅げば
- 記憶力、集中力アップ
- イライラ解消(高血圧の予防、対策)
- やる気アップ(興奮する)
などの効果が得られます(嫌いな匂いは逆効果)。
その為、苦手な香りやローズマリーの様に刺激の強い香りをアロマオイルでダイレクトにたくさん嗅いでしまうと、興奮したりストレスを感じて高血圧を助長してしまうというわけです。
ちなみに、匂いは五感(視覚、嗅覚、触覚、聴覚、味覚)の中で最も記憶に残りやすいと言われています。
ローズマリーのアロマオイルの特徴
ローズマリーは、甘くほろ苦い香りが特徴である事から、アロマオイルの他にも肉や魚料理の臭みを取りなど、料理にも活用されています!
また、青紫色の花がしずくのように見えた事から、ラテン語で「海のしずく」を意味しています。
花言葉は「思い出」です。
そんな花言葉がある事から結婚式でも良く使われているそうですよ!
ローズマリーは収穫される場所や環境によって、味や香り、成分が変わり先述した3種類に分類されます。
これらは成分の比率が違うというだけで、基本的には共通した成分が含まれています。
3種類のローズマリーの効果についても簡単に触れてみたいと思います。
ローズマリー・シネオール
このローズマリーは、一番オーソドックスなタイプですね。
ローズマリー・シネオールのスッキリとした香りは、不安、緊張、不眠など精神的に不安定な時、精神を落ち着かせるのに効果的です。
他にも殺菌力や喉の調子を整えてくれるという作用もあります。
ローズマリー・ベルベノン
香りが強くなく、他の2種類と比べるとクセが少ない為、ローズマリーの香りが苦手な人でも大丈夫かもしれません。
ローズマリー・ベルベノンには、αピネンというマツ、スギ、ヒノキなどの樹木の成分が多く含まれています。
これにより、森林浴効果が得られてリフレッシュできます!
αピネンには他にも血行促進効果、抗菌、免疫力向上、肝臓機能強化の働きがあります。
ローズマリー・カンファー
既に先述しているので詳しくは書きませんが、3種のローズマリーの中で最も香りが強いのが特徴です。
刺激が強いだけに、シャキッとするような効果が多いですね( ^ω^ )
実際に嗅いでみた感想
ローズマリーのローズという部分で、勝手にバラと似た香りを想像していたのですが、実際はどんな香りなのか、気になったので、アロマショップに行って嗅いできました(笑)
ローズマリーのアロマオイルの商品紹介の説明には
「フレッシュで鋭いハーブ調」
って書いてありました。
フレッシュで鋭い…。
百聞は一嗅(一見)にしかず!って事で、嗅いでみました。
アロマオイルの小瓶を手に取り、蓋を開けて鼻を近づけると、実に鋭い清涼感で、鼻から頭までスーッとする感じでした!
仕事終わりでだるくなってた身体がシャキッとする感じで、一言で表すなら「メガシャキ!」って感じです(^o^)
例えるなら、龍角散のど飴を倍鋭くした感じです(笑)
嗅いだ後も暫く喉がスーッとしてましたよ(*´ω`*)
確かに気分がすっきりするような刺激的な香りだった為、気分を爽快・フレッシュにしたい時にはオススメです!
ですが、高血圧の方が使用する場合はお医者さんに相談した方が良いですね。
まとめ
今回は、ローズマリーのアロマオイルが高血圧に与える影響について書いていきましたが、いかがだったでしょうか?
まとめると
- ローズマリーの中でもカンファーは、中枢神経系の興奮作用があり、高血圧を助長する可能性がある
- 降圧作用のあるアロマオイルでも苦手な香りは、ストレスの原因となって高血圧を助長する可能性がある
一般的に、高血圧の方はローズマリー・カンファーのアロマオイルを使用する事は禁忌となっていますので、注意が必要です。
とは言っても、リラックス効果のあるアロマオイルであれば、血圧を下げる効能のあるものもあるので、体調に合わせて上手にアロマオイルを活用してみてはいかがでしょうか。
高血圧の改善には、オリーブオイルもオススメです。