子供の成長には、バランスの取れた食事で成長に必要な栄養もバランス良く摂る事が重要。
ですが、飽食時代と言われる現代では栄養が偏り、不足気味の栄養が顕在化しています。
そこで今回は、子供の成長にも重要な栄養がたっぷり詰まった枝豆の栄養効果について解説していきます。
枝豆の栄養は野菜界でもトップクラスなんですよ(^^)
目次
子供の成長に大切な枝豆の7つの栄養効果
飽食時代と言われる今の時代ですが、食べる物に困らないと言う事は、言い換えれば、好きなものに偏ってしまい栄養バランスが偏りやすいとも取れます。
実際、今の子供たちの栄養状態は「炭水化物」、「たんぱく質」、「脂質」に偏ってしまいビタミンやミネラル、食物繊維が不足していると言われています。
みやっちも子供の頃はお米とメインのおかず(肉や揚げ物が中心)が中心で、野菜はほとんど食べてなかったです( ̄▽ ̄;)
そんな栄養が偏りがちな子供にオススメなのが「枝豆」!
枝豆には現代の子供が不足がちなビタミンやミネラル、食物繊維も豊富で、食事に1品加えるだけで栄養バランスを整えてくれます。
早速、枝豆の栄養効果を紹介していきますね(^^)
子供の成長に重要な枝豆の栄養効果その1【たんぱく質】
たんぱく質の栄養効果を一言で言えば、体を作る事!
その対象は、筋肉の他にも皮膚や骨、内臓や毛髪、血液など人間の体の構成に不可欠な栄養素になります。
特に子供は筋組織の発達が著しく、運動量も多いですよね。
その運動量と発育を促進させる為にも、体を構成する栄養であるたんぱく質の摂取は重要になります。
枝豆100gあたりのたんぱく質の含有量は「11.5g」になります。
年齢 | 1日の推奨量(g) | |
男児 | 女児 | |
1〜2歳 | 20 | 20 |
3〜5歳 | 25 | 25 |
6〜7歳 | 35 | 30 |
8〜9歳 | 40 | 40 |
10〜11歳 | 50 | 50 |
12〜14歳 | 60 | 55 |
15〜17歳 | 65 | 55 |
18〜29歳 | 60 | 50 |
- 筋肉の発育が悪く、運動機能の低下や体力の低下を招く
- 太りやすくなる
- 集中力や注意力が低下
- 肌や髪のトラブルが起きる
子供の成長に重要な枝豆の栄養効果その2【カルシウム】
カルシウムは子供の成長に欠かせない栄養です!
その効果は、健康な骨や歯を作る他、正常な筋肉の収縮や神経の興奮を抑えるなどの役割があります。
枝豆100gあたりのカルシウムの含有量は「76mg」になります。
年齢 | 1日の推奨量(mg) | |
男児 | 女児 | |
1〜2歳 | 450 | 400 |
3〜5歳 | 600 | 550 |
6〜7歳 | 600 | 550 |
8〜9歳 | 650 | 750 |
10〜11歳 | 700 | 750 |
12〜14歳 | 1,000 | 800 |
15〜17歳 | 800 | 650 |
18〜29歳 | 800 | 650 |
- 骨や歯が弱くなる
- 幼児期には、骨の発育障害により成長に支障を来す
- 筋肉の痙攣が起きやすくなる(ひどい場合は全身に痙攣が起きる)
子供の成長に重要な枝豆の栄養効果その3【鉄分】
日1日と体が成長していく子供にとって、鉄分は重要な栄養です。
体が大きくなったり、脳の活性化が進めば、比例して必要な血液も増えていきますからね(^^)
特に思春期の子供は、鉄分不足による貧血になりやすい時期でもあるんです。
枝豆100gあたりの鉄分の含有量は「2.5mg」になります。
ちなみに、鉄分豊富な野菜として名高いほうれん草の鉄分は「0.9mg」
枝豆の方が約3倍も含有量が多い事にびっくりです!
年齢 | 1日の推奨量(mg) | |
男児 | 女児 | |
1〜2歳 | 4.5 | 4.5 |
3〜5歳 | 5.5 | 5.0 |
6〜7歳 | 6.5 | 6.5 |
8〜9歳 | 8.0 | 8.5 |
10〜11歳 | 10.0 | 14.0(10.0) |
12〜14歳 | 11.5 | 14.0(10.0) |
15〜17歳 | 9.5 | 10.5(8.5) |
18〜29歳 | 7.0 | 10.5(8.5) |
※カッコの数値は、月経なしの値
貧血を起こしやすくなり、体のだるさや息切れ、顔色の悪さ、疲れやすいなどの症状が現れる事がある。
例えば、朝の朝礼で気分が悪くなりやすいのも鉄分不足による貧血の可能性あり。
子供の成長に重要な枝豆の栄養効果その4【亜鉛】
亜鉛は、新陳代謝に必要な酵素を作る事で、成長を促進させる効果があると言われています。
また、正常な皮膚や粘膜、味覚を維持、免疫力の向上にも重要な栄養です。
枝豆100gあたりの亜鉛の含有量は「1.3mg」になります。
年齢 | 1日の推奨量(mg) | |
男児 | 女児 | |
1〜2歳 | 3 | 3 |
3〜5歳 | 4 | 4 |
6〜7歳 | 5 | 5 |
8〜9歳 | 6 | 5 |
10〜11歳 | 7 | 7 |
12〜14歳 | 9 | 8 |
15〜17歳 | 10 | 8 |
18〜29歳 | 10 | 8 |
- 成長障害
- 味を感じにくくなる
- 貧血
- 食欲不振
- 皮膚炎
- 慢性下痢
などの症状が見られる事がある。
子供の成長に重要な枝豆の栄養効果その5【ビタミンB群】
上記で子供の成長に特に重要な栄養について紹介しましたが、枝豆にはビタミンB1、2も豊富でこれらの栄養も成長に大切です。
●ビタミンB1
ビタミンB1は、糖質の代謝を促進させる効果がある為、食べ物から摂取した糖質をエネルギーに変換して疲れにくい体を作ります。
運動量の多い子供は、それだけエネルギーも必要とするので、とても大切な栄養です。
枝豆100gあたりのビタミンB1の含有量は「0.24mg」になります。
- ビタミンB1の摂取推奨量
年齢 | 1日の推奨量(mg) | |
男児 | 女児 | |
1〜2歳 | 0.5 | 0.5 |
3〜5歳 | 0.7 | 0.7 |
6〜7歳 | 0.8 | 0.8 |
8〜9歳 | 1.0 | 0.9 |
10〜11歳 | 1.2 | 1.1 |
12〜14歳 | 1.4 | 1.3 |
15〜17歳 | 1.5 | 1.2 |
18〜29歳 | 1.4 | 1.1 |
活動に必要なブドウ糖のエネルギー変換が不十分になる為
- 疲れやすい
- だるい
- 集中力や注意力の低下
- 食欲不振
などの症状が現れます。
●ビタミンB2
ビタミンB2は、脂質の代謝を促進させる効果があります。
脂質は有酸素運動のような長時間のエネルギー源になる他、体の細胞膜の成分となって正常な皮膚の形成やホルモンの形成に働きます。
ビタミンB2は不足する事で発育障害が出るとも言われているので、成長段階にある子供は積極的に摂りたい栄養です。
枝豆100gあたりのビタミンB2の含有量は「0.13mg」になります。
- ビタミンB2の摂取推奨量
年齢 | 1日の推奨量(mg) | |
男児 | 女児 | |
1〜2歳 | 0.6 | 0.5 |
3〜5歳 | 0.8 | 0.8 |
6〜7歳 | 0.9 | 0.9 |
8〜9歳 | 1.1 | 1.0 |
10〜11歳 | 1.4 | 1.3 |
12〜14歳 | 1.6 | 1.4 |
15〜17歳 | 1.7 | 1.4 |
18〜29歳 | 1.6 | 1.2 |
- 低身長などの成長障害
- 持久力の低下
- 皮膚炎、口内炎などの皮膚や粘膜の異常
などの症状が現れます。
ビタミンを摂取するなら麦飯もオススメ!詳しくはこちらの記事で解説しています。
子供の成長に重要な枝豆の栄養効果その6【不溶性食物繊維】
ジャンクフードや繊維分の少ない柔らかい食べ物ばかり食べていると、子供でも便秘になる事は珍しくありません。
枝豆に含まれる不溶性の食物繊維は、腸を刺激して便秘や下痢の症状を改善する効果があります。
野菜不足は子供にとっても深刻な問題なので、食物繊維も積極的に摂っていきたい栄養です。
枝豆100gあたりの不溶性食物繊維の含有量は「4.1g」となっています。
年齢 | 1日の推奨量(g) | |
男児 | 女児 | |
1〜2歳 | ー | ー |
3〜5歳 | ー | ー |
6〜7歳 | 11以上 | 10以上 |
8〜9歳 | 12以上 | 12以上 |
10〜11歳 | 13以上 | 13以上 |
12〜14歳 | 17以上 | 16以上 |
15〜17歳 | 18以上 | 17以上 |
18〜29歳 | 20以上 | 18以上 |
子供の食物繊維不足は、便秘を引き起こします。
ある調査では、毎日の排便がない小学生は約4割もいるそうです。
他にも栄養豊富な枝豆!
ここまで子供の成長に重要な栄養に焦点を当てて紹介してきましたが、枝豆には他にも豊富な栄養が詰まっています。
- 体内の余分なナトリウムを排出して血圧を調整してくれる「カリウム」
- 免疫力アップやコラーゲンを作る「ビタミンC」
- 貧血予防や妊娠中に大切な栄養である「葉酸」
など、実にたくさんの栄養が詰まっている超優秀食品です!
下記は枝豆の栄養成分表になります(黄色は子供の成長に大切な栄養)。
栄養素 | 含有量(100gあたり) |
エネルギー | 134kcal |
タンパク質 | 11.5g |
脂質 | 6.1g |
炭水化物 | 8.9g |
ナトリウム | 2mg |
カルシウム | 76mg |
カリウム | 490mg |
マグネシウム | 72mg |
リン | 170mg |
鉄 | 2.5mg |
亜鉛 | 1.3mg |
銅 | 0.36mg |
マンガン | 0.74mg |
レチノール | 0mcg |
αカロテン | 48mcg |
βクリプトキサンチン | 8mcg |
βカロテン当量 | 260mcg |
レチノール当量 | 240mcg |
ビタミンE | 8.6mg |
ビタミンK | 33mcg |
ビタミンB1 | 0.24mg |
ビタミンB2 | 0.13mg |
ナイアシン | 1mg |
ビタミンB6 | 0.08mg |
ビタミンB12 | 0mcg |
葉酸 | 260mcg |
パントテン酸 | 0.45mg |
ビタミンC | 15mg |
食物繊維総量 | 4.6g |
脂肪酸総量 | 5.58g |
3歳未満の子供に枝豆は危険!?
ここまで枝豆の栄養効果について解説してきましたが、最後に注意点を挙げておきます。
それは、「3歳未満の子供は、枝豆やナッツの窒息リスクが高い」と言う事。
3歳未満の子供は噛む力や飲み込む力が弱く、気道も狭い為に枝豆やナッツ類は窒息を起こしやすいと消費者庁でも注意が呼び掛けられています。
3歳以上の子供でも、ながら食べや注意が逸れたりすると、窒息のリスクが高まる為、食べる事に集中させる事が大切です!
まとめ
枝豆には、子供の成長に重要な6つの栄養が豊富に含まれています。
- たんぱく質
- カルシウム
- 鉄分
- 亜鉛
- ビタミンB1、2
- (不溶性)食物繊維
これらにより、正常な筋肉や骨の形成、体力や集中力の向上、貧血防止や便秘解消などの効果が期待できます!
逆に上記の栄養が不足すると、成長障害や味覚障害などの深刻な症状を引き起こすので、枝豆で栄養補給するのがオススメ。
とは言え一つの食べ物に偏るのではなく、主食・主菜・副菜のバランスを取る事が大切です(^^)
枝豆でお子さんの栄養の底上げに活用してみてはいかがでしょうか?
こちらの記事もご覧ください。