血圧の薬って市販でも購入できるのをご存知ですか?
代表的な市販の降圧剤には「セルペロイシン」という薬があります。
薬は体に入れる物ですから、その効果が気になるところです。
そこで今回は、市販で販売されている降圧剤の効果や口コミについて解説していきます!
目次
市販されている降圧剤【セルペロイシン】の効果
厚生労働省の調査によると、高血圧と言われたことのある人は30歳以上の成人の男女ともに3割を超えているそうです。
それだけ血圧の高い人が多い現代ですから、マ○キヨやセ○ムスなどドラッグストアなどで市販の降圧剤を求める人も多いかと思います。
その市販の降圧剤でよく耳にするのが「セルペロイシン」という薬。
まずはセルペロイシンの効果を見ていきましょう。
ちなみに見た目はこんな感じ
画像引用元:Rakuten
- 本態性および腎性高血圧症
- 心臓機能障害あるいは大脳血行障害を伴う高血圧症
- 高血圧随伴症
- 動脈硬化の治療および予防
- 脳溢血・血管脆弱による出血予防
説明欄には
「血圧を降下させる生薬に、動脈硬化の予防効果のある成分、血管補強・心臓強化作用を有する成分を配合した製剤です。」
と書いてあります。
動脈硬化とは、文字通り血管が硬くなる事を指します。
つまり、血管を強くする事で血流が良くなり、結果として血圧が安定するという効果のようですね。
セルペロイシンの口コミ
では実際に市販の降圧剤であるセルペロイシンの口コミを見ていきたいと思います!
と、言いたいところですが、すみません!
実は口コミを発見できませんでしたorz
その為、実際の効果などを客観的に確認できるデータがないんです…。
僕の周囲に使用している人もいませんからね。
ただ、効果や口コミがどうであろうと市販の降圧剤は使用は正直オススメできません!
実は今回の記事ではこの点を強調したいので、詳しく解説していきますね。
市販の降圧剤をオススメできない3つの理由
高血圧は体からの異常のサイン!
生活習慣が問題である場合が多いので、まずは生活習慣を見直して自己修正力を強化する!
その上で改善されない場合は、市販薬に頼るのではなく、病院に受診して医師の診察を受ける。
なんでもそうだけど、自己流は危険。
特に体の事は取り返しがつかない場合もあるので、まずは専門家に相談するのが安心です。
高血圧は「サイレントキラー」という異名があるように、自覚症状がない為に軽視されがちなのが事実です。
実際、僕がリハビリを担当している利用者さんや僕の家族でさえ、薬を飲めば安心と思っている人は一定数います。
日本脳卒中協会では
との報告もあり、非常にリスクの高い状態なんですね。
医師の診察を必要なく購入できる手軽さが魅力の市販の降圧剤ですが、その手軽さゆえに伴うリスクもある為、正直に言ってオススメできません!
ここからは、そのリスク3つについて解説します。
降圧剤が脳梗塞のリスクを高める!?
市販の降圧剤、最大のリスク。
降圧剤が脳梗塞を引き起こす事!
東海大学医学部名誉教授の大櫛陽一氏が2007年に発表した論文によると
「高血圧症と診断された脳卒中患者1万5504人と一般住民2万2227人を対象に、降圧剤を使った治療を受けた人とそうでない人とを比較しました。すると、降圧剤を服用した人は、しなかった人と比べて59歳以下では平均2.1倍、60歳以上では平均2.3倍も脳梗塞を起こすリスクが高くなっていたのです」
その理由はこうです。
高血圧の方の場合、血液がドロドロになって血栓という血の塊が血管内に出来やすくなっています。
さらに血管は細く硬くなっている可能性が高く、血栓が詰まると脳梗塞を発症する事になります。
ですが、血圧が高ければ血栓を押し流す事も可能です。
高血圧が脳梗塞を防ぐなんてなんだか皮肉な話ですよね(-。-;
この時、降圧剤で血圧をが下がりすぎると、血栓を押し流す事が出来ずに詰りやすくなる為、脳梗塞のリスクが高くなるわけです。
だからこそ経過を見ながら医師の指示の下で薬の量や種類の調整を行う事が重要です。
その為、自己判断で服用する降圧剤は非常に高いリスクが潜んでいるんです。
薬に頼り過ぎてしまう
市販の降圧剤2つ目のリスク。
それは手軽に購入できるが故、薬に頼りすぎてしまう傾向が強いこと。
高血圧の原因の90%は生活習慣が関係していると言われています。
肥満や運動不足、喫煙などによって血圧が高い状態が続くと、血行が悪くなったり血管が傷ついたりします。
この状態で降圧剤を服用しても、痛んだ血管の修復がされるわけではない(あっても効果は薄い)んです。
仮にセルペロイシンの効果にあるように、血管や心臓が強化されたとしてもたかが知れています。
それに、生活習慣を見直さなければ一生薬に頼らないといけません。
実際、持病をお持ちの利用者さん達は長年降圧剤を服用し続けています。
そもそも人間の体には、運動をすれば自然と血管を若返らせる機能があるんです!
薬を過信し過ぎる、依存的になる事は体調の危機管理が薄れ、人間が本来持っている機能を眠らせてしまい脳卒中などのリスクを高めかねません。
だから市販の降圧剤はオススメできないんです。
こちらの記事も参考にしてみて下さい。
手軽に買えてしまう
市販薬のリスク3つ目は、手軽に購入できる点です。
市販されている薬は
- 要指導医薬品
- 第1類医薬品
- 第2類医薬品
- 第3類医薬品
の4つに分類されます。
このうち、要指導医薬品と第1類医薬品は元々医師の処方箋がないと購入できない指定医薬品だった物が、認可を受けて市販の薬(一般用医薬品)に移行した薬です。
セルペロイシンは「第1類医薬品」に分類されています。
市販薬とはいえ、元々は医師の処方箋がないと購入できなかった訳ですから、一般用医薬品として販売されていても副作用や飲み合わせなど、使用方法によっては身体への負担を伴います。
その為、これらの市販薬は薬剤師の確認がないと購入できません(通販も同様)。
そもそも降圧剤は即時的な効果を出すために無理やり血圧を下げているわけですから、代償として副作用が生じるのは当然かもしれませんね。
また、市販の薬は入手するハードルが低いので、依存心が高くなりやすい傾向があります。
できる事なら病院に行かないで症状が改善できれば、手間やお金も掛からないくて楽ですからね。
降圧剤に伴う副作用に関しては、こちらの記事で詳しく解説しています。
降圧剤が根本的解決にならない決定的な理由
高血圧の90%が生活習慣が影響していると書きましたが、とりわけ運動不足の影響が大きいです!
その理由は、血液が流れる血管と酸素を取り込んで全身に送り出す心肺機能が関係しています。
血管の柔軟性低下
全身の筋肉が伸び縮みをして体を動かせるように、血管にも筋肉があってその伸縮で血液を送り出しています。
しかし、運動不足になると血管の筋肉が硬くなって血行が悪くなります。
使わなければ硬くなるのは当然ですよね?
結果的に血流が悪くなって血圧が高くなります。
また、血行不良は先述した動脈硬化や血管の炎症など異常処理の機能も低下させてしまうので、高血圧を助長してしまう形となってしまうんですね。
この活性化には血行を良くする事、つまり運動が必須なわけです。
心肺機能の低下
肺は外から空気を取り込み、心臓に送ります。
心臓は受け取った酸素を血液に乗せて全身に送り出します。
心肺機能は、この肺と心臓の連動を指すのですが、運動不足で肺の酸素取り込み機能が低下すると、心臓は少ない酸素を全身に送り出そうと必死になります。
結果的に、心拍数を速める形で血圧上昇を招きます。
肺の機能を高める為には、活動を促す(有酸素)運動が必要になります。
これも、降圧剤でカバーできるものではないですよね。
血管の柔軟性低下も心肺機能の低下も運動不足だけでなく、加齢も影響するので、誰でも必ず起こる現象なんです!
こちらの記事をチェックしてみて下さい。
以上の事からも、降圧剤の服用が根本的な解決にはならない事を分かっていただけましたか?
市販の降圧剤は一時しのぎで使う
とは言っても、状態や状況によってはすぐに受診できない場合などもあるかもしれません。
そんな時に手軽に購入できる市販の降圧剤は便利でもあるので、一時しのぎとして使用するのは良いかもしれません。
ですが、血圧の高い状態が続いている人は、一度病院に行って医師の診察を受けるべきです。
また、今は高血圧の改善を謳うサプリメントなども販売されていますが、あくまでも血圧改善の補助としてうまく利用する事が大切です。
重要なのは生活習慣の見直し!
自分の力で健康を手に入れ、できるだけ薬に頼らない生活を送ってい期待ですね。
まとめ
降圧剤は市販されている物もあるので、ドラッグストアや通販でも買えてしまいます。
ですが、その手軽さ故に努力をして改善を図るという意識が薄れてしまい、依存的になってしまう恐れがあります。
ましてや脳梗塞のリスクを高める危険性もあるので、自己判断で服用するにはリスクが高すぎます。
楽して血圧を下げる事は将来にツケを回す事になります。
なので、高血圧を引き起こしている根本を叩く事が重要になります。
出来るだけ薬に頼らない体作りを目指していきたいですね(^^)
こちらの記事も参考にしてみてください。