肥満になると何で高血圧になる?その関係を分かりやすく解説します!!

肥満が高血圧の原因になる事を知っていますか?

高血圧は生涯後遺症が残る可能性の高い脳卒中や生命にも関わる心筋梗塞のリスクを高める怖いものです。

でも肥満と高血圧ってどんな関係があるのかイメージができないですよね?

そこで今回は、肥満と高血圧の関係について誰でも分かりやすく解説していきます!

肥満と高血圧の関係は内臓脂肪にあり!?

みやっち
こんにちは!現役作業療法士(リハビリの専門家)のみやっち(@miyabro2)です

今回は高血圧と肥満の関係について解説していこうと思います。

僕がリハビリを担当している利用者さんの中には降圧剤を服用している人が多いのですが、傾向として肥満気味の人は高血圧である場合が多いです。

また、健常者である親や親戚、職場のスタッフ、友人においても肥満傾向にある人は大抵、高血圧で薬を服用しているケースが多いですね(-。-;

肥満と高血圧には親密な関係があるのかもしれないですね。

結論から言ってしまえば、肥満は高血圧を引き起こす火種になります

これは間違いありません(肥満が必ず高血圧になるという事ではなく、確率を高めるという意味で)。

そして高血圧を引き起こす原因になるのが「内臓脂肪」です。

実は脂肪にも種類があって、大きく「内臓脂肪」と「皮下脂肪に」分けられます。

内臓脂肪はその名の通り内臓周りに蓄積する脂肪である為、お腹周りがふっくらするのが特徴です。

見た目がリンゴのように見える肥満である事かから「リンゴ型肥満」なんて呼ばれたりもしています。

リンゴ型肥満と皮下脂肪型の肥満の違いはこちらの記事で詳しく解説しています。

脂肪の付き方が違うリンゴ型、洋ナシ型、バナナ型肥満のチェック方法とは!?

2020.02.29

つまりお腹が膨れてくる肥満は、内臓脂肪が過剰に蓄積している可能性が高いって事になります。

そもそも内臓脂肪は誰しも持っているものなのですが、問題なのはその量。

蓄積量が増えると、身体の中では高血圧を引き起こすある異変が起きてくるんです。

その異変とは「アディポサイトカイン」という生理活性物質が関係しています。

内臓脂肪から出てくる物質が高血圧の原因!?

本来、脂肪は身体の至る所に存在している脂肪細胞に蓄えられています。

そして脂肪細胞からは、体の機能を調節してくれるある物質が分泌されているのですが、それが「アディポサイトカイン」です。

なんか言いにくいですが、作用はざっとこんな感じ。

アディポサイトカインと身体の関係
  • 食欲を押さえて食べ過ぎを防止
  • 血管の壁を修復して高血圧や動脈硬化を予防
  • 血糖値の調整
  • 血圧の値を調整

まさかの脂肪が病気や肥満を防止する為に重要だという事実!

脂肪万歳( ´ ▽ ` )ノ

ですが!

本来は身体にとって良い影響をもたらすアディポサイトカインなのですが、これがあるきっかけで悪い奴に変貌しちゃうんです。

それが内臓脂肪の増えすぎです!!

正義のヒーローが悪いやつに操られて悪者になっちゃうイメージですかね(笑)

内臓脂肪型の肥満になると、アディポサイトカインの分泌異常で悪者に変貌し、高血圧を引き起こす事になるんです!

ここをちょっと掘り下げてみますね。

身体には、勝負の時(試合や試験、プレゼンなど)に血圧を上昇させる事でパフォーマンスを向上させる仕組みがあります。

この時にアディポサイトカインは正常範囲内で分泌される為、興奮が収まれば血圧も下がります。

ですが、内臓脂肪型の肥満になるとアディポサイトカインの分泌に異常を来たし、血圧上昇の作用が働きすぎる事で高血圧を招いてしまうんです。

また、高血圧になると薬で調整する事になりますが、高血圧が関係して血管の老化、心臓への負担に繋がり薬を飲み続けなければいけないケースが多いのも事実。

実際、僕がリハビリを担当している利用者さんの約8〜9割は降圧剤を飲み続けているし、僕の親も飲み続けています。

肥満と高血圧の関係

内臓脂肪型の肥満になると、本来体に良い働きをするアディポサイトカインの分泌異常が起きて高血圧を引き起こす

メタボと肥満の関係と基準

ただ、どこからが内臓脂肪型の肥満に当たるのか?

それはお腹周りの大きさが関係しています。

一般的には「腹囲 男性85cm以上、女性90cm以上」であれば内臓脂肪型の肥満と言われています。

また、上記に該当する肥満に加えて中性脂肪や血圧、血糖値の上昇などが認められる場合をメタボリックシンドロームと呼んでいます。

メタボリックシンドロームの基準

腹囲 男性85cm以上、女性90cm以上 に加えて

  • 中性脂肪 150mg/dL以上もしくはHDLコレステロール 40mg/dL未満
  • 血圧が130/85mmHg以上
  • 空腹時血糖値が110mg/dL以上

上記の3項目のうち、2項目が該当する場合、メタボリックシンドロームに該当する

メタボリックシンドロームは肥満だけでなく、糖尿病や高血圧、脂質異常症など重大な病気への発展にも関係している非常にリスキーな状態であると言えます

つまり、お腹が膨らむ事に加えて身体の内部に異変が起きているとメタボって事になります。

内臓脂肪型の肥満の原因は生活習慣

高血圧を引き起こす肥満(内臓脂肪)と非常に関係が深いのが生活習慣です。

脂肪は主に糖質の過剰摂取と運動不足によって蓄積されていきます。

しかも脂肪は内臓周りから溜まっていくので、肥満と生活習慣病などの病気は切っても切り離せない関係にあります。

詳しくはこちらの記事で書いています。ダイエットの内容も書いていますので良かったら参考にして下さい。

男性に多いリンゴ型肥満(りんご体型)1番痩せるダイエット方法はコレ!

2020.03.06

他にも気を付けたい肥満と病気との関係

内臓脂肪型の肥満は高血圧だけでなく、他にも様々な病気のリスクとなります。

先述もしたように、糖尿病やがん、心筋梗塞などのリスクになる他、脳卒中の危険因子でもあります。

脳卒中はざっくり言うと、脳の血管が破れたり詰まる事で手足・口の麻痺、言語障害、読み聞きの障害、認知症などの後遺症が残る病気の事です。

そして怖いのは、後遺症が障害残る可能性が高い事。

僕はこれまで何人もの脳卒中の利用者さんのリハビリを担当してきましたが、共通しているのは高血圧が背景にある事。

そして、若くして(40代〜50代)脳卒中を発症された方の多くが肥満である事。

皆さん「血圧や生活をもう少し気にしていれば」と話しています。

病気を発症するまでは血圧って中々意識出来ないんですよね…。

肥満と高血圧からは逃れられない!?

ここまで肥満と高血圧の関係について解説してきましたが、僕が日々様々な病気を抱えた方のリハビリをしていて思うのは、肥満と高血圧の関係は根深いという事。

その理由は、病気になってから生活習慣を変える事は特に難しいって事を日々の仕事の中で痛感しています。

長年続けてきた習慣を変えるのが難しいのはもちろんの事、身体に障害を抱えてしまう事が拍車を欠ける部分は多いです。

例えば、自宅にいる時間が多くなる、体が不自由になり活動量が少なくなる、病気で食欲を抑えるのが難しくなる。

自分がもしその立場になったらと考えると、食べ物に手が伸びてしまう姿を想像してしまいます。

まとめ

肥満と高血圧の関係は、内臓脂肪が深く関わっています。

内臓脂肪が過剰に増えると、血圧を調整する機構に異常が生じて血圧を上げ過ぎてしまうんですね。

仕組みはどうあれ肥満が健康に良くない事は明白で、がんや糖尿病の発症にも関係してきます。

大切なのは、血圧は身体の状態を可視化してくれるものと認識して、改善を意識することです。

病気を発症してからでは取り返しがつかないですから…。

健康以上に大切な事はないと確信しています!

合わせてこちらの記事も参考にして下さい。

高血圧の予防に運動とストレッチが必須な2つの理由

2019.10.05
スポンサーリンク