鼻血が脳出血の前兆かもしれない事をご存知ですか?
え?脳出血は脳の病気だから、鼻とは関係ないんじゃないかって?
実は鼻と脳はある部分が重要な関連性を持っているので、軽視してはいけません!
そこで今回は、脳出血の前兆でみられる鼻血の特徴やその時の対策について書いていきます。
目次
脳出血の前兆かもしれない鼻血の4つの特徴
誰しも経験した事があるであろう鼻血。
そんな鼻血が脳出血に繋がるって想像できますか?
脳出血の危険性の高い鼻血には、以下の4つの特徴があります。
- 何度も繰り返す
- 鼻の奥で出血
- 鼻を押さえても止血しない
- 時間が経っても止まりにくい
鼻血が出た際にこれらの特徴がある場合は脳出血の前兆である場合があるんです。
通常の鼻血との違い
では、通常の鼻血とはどんな点で違いがあるのか、比較してみたいと思います。
脳出血の前兆かもしれない鼻血 | 通常の鼻血 | |
頻度 | 何度も繰り返す | 一時的 |
出血部位 | 鼻の奥 | 鼻の先端 |
特徴 | 鼻を押さえても止血しない | 鼻を押さえて止血 |
時間 | 止まりにくい | 10分程で止まることが多い |
参考元サイト:Doctors File
通常の鼻血が鼻の先端(細い血管=血液量が少ない)から起こるのに対し、脳出血の前兆の可能性もある鼻血は鼻の奥にある動脈(太い血管=血液量が多い)が破れて出血する為に出血量も多くなります。
また、通常の鼻血が原因がはっきりしているのに対して、脳出血の前兆かもしれない鼻血は、原因もなく突然出血するのも特徴の一つです。
ちなみに僕の妻は、一歳の娘に指を鼻の中に突っ込まれて流血しました(笑)
これはハッキリと外傷による鼻血と分かりますね(笑)
危険な鼻血の原因は高血圧!?
脳出血の前兆として、特徴的な鼻血が関係していると書きましたが、では鼻血が何故、脳に影響を及ぼすのでしょうか?
それは、高血圧が影響しています!
脳梗塞や心臓の病気の治療薬(血をかたまりにくくする薬)の影響、出血が止まりにくい病気または異常な高血圧で鼻血が出ることがあります。その場合には脳出血が起こる危険が高くなります。
引用元:一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会
つまり、鼻血=脳出血ではなく、異常な高血圧が元で鼻血を引き起こした場合、脳の血管もかなりダメージを負っている為、脳出血のリスクが高くなっているって事です。
高血圧は、血圧が慢性的に高い状態にある事を指しますが、それは言い換えると常に血管に過度な負担が掛かっているという事です。
その結果、血管の弾力性が失われる動脈硬化という状態に悪化してしまいます。
“動脈硬化”が進んで血管が脆くなると、全身を巡っている血管も動脈硬化で脆くなってしまう可能性があります。
つまり、動脈硬化が原因で鼻血が起きた場合、脳の血管も同様に脆くなっている可能性があるんです。
しかも、動脈硬化の起こりやすい部位というのは決まっていて
主要な動脈群で動脈硬化の起こりやすい部位を上げると、大動脈、脳動脈、冠動脈、心臓、脾動脈、腎動脈などの順になります。
引用元:国立循環器研究センター病院
上記の部位に起こりやすくなっています。
繰り返しになりますが、鼻の血管が動脈硬化を起こしているとなると、全身的に血管はボロボロになっている可能性があるって事!
なので鼻の血管が破けやすいという事は、脳の血管も破けやすいということになります。
肩が凝っていたら、原因は体幹筋の活動性が低いことが原因かもしれませんし、立っている時の足のポジションが悪い(O脚など)のかもしれません。
このように、身体は外身も中身もそれぞれ影響し合っていますから、一か所のトラブルが他の部位に影響を及ぼすことは十分に考えられます!
その為、些細な身体の変化で、思いもよらない場所で病気が発症するということが往々にしてありますので、注意が必要です!
ルフィは脳出血を起こさない!?
ONE PIECEの主人公であるモンキー・D・ルフィは、ゴムゴムの実を食べたゴム人間ですよね。
作中で、多量の血液を強制的に循環させる技(ギア2)がありますが、これは血管もゴムになっている(=弾力がある)から出来る技なんです。
常人であれば、血管が破裂して大事です。
漫画で例を出しましたが、そんな風に考えてみると血管の柔軟性がどれだけ大切かイメージが湧きやすいかと思います。
弾力のある血管は血液の圧に耐えうる強度を持ちますが、これが脆くなると…どうなるか想像できますよね?
鼻血が出た時の対処法
では実際に鼻血が出た時の対処はどうすれば良いのでしょうか?
一般的によく聞く「上を向いて鼻血が止まるのを待つ」という方法は誰しもやったことがあると思うのですが、実はこれ間違った方法なんです!
というのも、血液は集まることで固まる性質を持っています。
上を向くことで血液を喉に送り込むと一か所に集まりにくい為、固まりにくく、かえって止血されにくい結果となってしまいます。
では、どうすれば良いか!?
「国際医療福祉大学医学部救急医学講座准教授/同大学三田病院救急部長の志賀隆先生」によると、鼻血が出た時は20分間鼻を抑えて止血する事が効果的との事。
これで、血液を一か所に集めて固まりやすくするわけです。
通常の鼻血であれば、上記の方法で止血できるものの、脳出血の前兆を伺わせる鼻血は止血が難しいと思います。
その場合は、正しい方法で止血しながら、ちゃんと病院で検査を受けましょう!
そして大事なことは、とにかく焦らないことです!緊張が高くなると血圧が上がってますます鼻血が止まらなくなる可能性があります。
焦っても状況は変わらないですからね。その為、とにかく冷静になって対処する事が大切です。
鼻血を防ぐ事が脳出血の予防に繋がる
ここまで、脳出血の前兆(鼻血)を見落とさない為のポイントと対処法を伝えました。
しかし、最も重要なことは根本である高血圧や動脈硬化を防ぐことです。
普段の生活習慣がこれらに大きく関係してきますから、常日頃から意識して体調管理に気を配る事が大切です。
脳出血含め、三大成人病の予防に関してこちらの記事にまとめていますので、一度チェックしてみて下さい!
まとめ
いかがだったでしょうか?
脳出血は脳の血管が脆くなってしまった際に発症する病気です。
ですが、血管は全身を巡っているので、鼻の血管が脆弱になっていると脳血管も脆弱になっている可能性があります。
その為、鼻血の特徴によっては脳出血の前兆の可能性もあります。
脳出血の前兆の鼻血の特徴は以下の通りです。
- 流れるように垂れる
- はっきりとした原因がない
- 鼻の奥で出血
- 止まりにくい
上記の鼻血に加えて、高血圧や糖尿病などの持病がある人は、脳出血の前兆の可能性があります。
たかが鼻血と思うかもしれませんが、それは身体の危険を知らせる重要なサインなのかも!
その為、自分の身体の変化を放置せず、迅速に対応する事が病気を予防するうえで大切です。
こちらの記事では、脳卒中や癌の発症率や死亡率にについて書いていますので、一度チェックしてみて下さい。