脳幹出血の治療 ~病院と名医について解説!~

脳幹出血は、意識や呼吸、嚥下など生命維持に不可欠な機能の中枢部である脳幹に障害が起きます。

その為、命の危険を伴い、一命を取りとめたとしても重い後遺症が残る事があります。では、この脳幹出血を発症した場合、病院ではどのような治療を行い、どのような名医と呼ばれる医師がいるのか?

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それらについて今回は解説していきます。

脳幹出血の治療

脳幹出血は、意識や呼吸・嚥下など生命維持に不可欠な機能の中枢部である脳幹の損傷である為、重篤な後遺症を伴いやすい脳卒中です。

更に、病院に運ばれたとしても外科的な治療(手術)が行えないケースが多いのも特徴です。

その理由は、脳幹は呼吸や意識、嚥下などの中枢部であり、生命維持に欠かせないそれらの神経がたくさんある為、手術を行うには高いリスクを伴うことになるからです。

ですから脳幹出血の治療は、主たる発病要因である高血圧に対する治療(血圧コントロール)や脳内の圧力を下げる、呼吸の補助などになります。

脳幹出血の治療と病院

先述した様に、脳幹出血の治療では外科的治療が行えないことが多く、内科的な治療として血圧のコントロールの為に降圧剤を服用します。

その他、必要に応じて人工呼吸器での呼吸の補助や胃瘻(胃から栄養を送る為の穴)の造設などを行い、状態がある程度落ち着いてからリハビリを行なっていきます。

流れとしては、急性期病院で血圧や意識・呼吸状態など全身状態の治療を行い、安定を図ってから回復期病院でリハビリを行なっていきます。

従って脳幹出血の治療は、内科的な治療を行うとともに、並行してリハビリを行なっていきます。

しかし、脳幹出血は脳卒中の中でも重度になりやすいと言われている事から、寝たきりになりやすく、回復期病院(リハビリ病院)への転院が困難になるケースもあるようです。

そうなると、急性期病院を退院後は、回復期病院(リハビリ病院)ではなく、療養型病院への転院という形をとる場合もあります(あくまでも一例で、様々なケースがあります)

療養型病院とは、急性期病院での治療を終えて長期療養を目的とした病院です。

療養を目的としている為に、一般病院で行うような検査や治療は行いません。入院期間は、病状によっても異なりますが、90日・180日と定めている病院もあるようです。

もしすぐに転院できる回復期病院が見つからない場合、一度療養型病院に転院してから、回復期病院を探すケースもあります。

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脳幹出血治療の名医

先述したように、脳幹出血の障害部位である脳幹は、手術が適応でない場合が多い為、根本的な部分の治療が行えません。

もちろん様々なケースがある為、必ずそれに当てはまる訳ではありませんが、名医と呼ばれている先生方でも手を出せないケースが多いのも事実です。

ですが、名医とは外科的な治療の技術だけを言うのでしょうか?

名医というと、テレビでも見るように「神の手」など、外科的な治療技術に長けているというイメージがありますが、それだけではないと思います。

一般に言われている名医と呼ばれる医師は、治療技術は当然の事ながら、心の治療にも長けています。

病は気からと言うように、患者さん自身が、病気に打ち勝つという気概と医師との信頼関係が治療の効果を何倍にも高めてくれるのではないでしょうか。

脳血管内治療で有名な東京慈恵会医科大学付属病院の村山雄一先生はこう話しています。

医療の目的は、安全に患者さんを守ってあげること。切らずに済むならそれがいいし、治療しなくても大丈夫ならそれがいい」

村山先生のこの言葉からは、病気だけに捉われず、まず患者さん自身の事を第一に考えるという「人を診る事の大切さ」を感じさせます。

私も在宅リハビリで色々な利用者さんの家に訪問をしていると、信頼関係を築くのには、技術より相手の視点に立って物事を考える姿勢だと感じます。

実際、家に訪問するだけで笑顔になってくれる方もたくさんいらっしゃいますし、極端な話リハビリをしなくても満足してくれる方もいます。もちろん技術はあって当然の話ですが。

名医とは、治療技術と心の治療を兼ね備えた人達の事です!

以下には、脳神経の外科治療で名医と呼ばれている先生方を紹介しているサイトを掲載しておきます。

http://doctor-cancer.com/sp/cranialnerves-dr.html

また、脳内出血の治療実績のある病院を紹介しているサイトも掲載しておきます。

https://caloo.jp/dpc/disease/547

ただ、先述したように脳幹出血は、外科的な治療が適応でない場合があります。

ですが、患者さんの病状や病院によっても治療の方針が異なるとは思いますので、これらの情報はあくまでも参考までに、詳細は病院や医師としっかり話し合う事が必要です。

まとめ

脳幹出血の治療は、手術が適応でない事が多い為、血圧コントロールなど間接的な治療が主になります。

病院での治療は、急性期病院で血圧のコントロールや全身状態の安定を図ったのち、回復期病院へ転院するか、難しければ療養型病院に転院する事もあります。

脳幹出血は、外科的な治療が難しいですが、病気の治療で大切な事は、病気だけでなく人を見る事だと思います。

名医と呼ばれる先生は、外科的な治療だけでなく心の治療にも長けていると私は思います。

こちらの記事もご覧ください。

脳幹出血の予後予測について解説!!

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2 件のコメント

  • 脳幹出血生き残りのathと申します。どうも世間的には医者には何も出来ない脳幹出血イメージが拡がっているようですが、「外科手術が出来ない」ではなく、「内科治療の方が効果がある」で広まってほしいものです。

    復帰以来いろいろ読んできましたが、2010年代の症例報告では、早期死亡3割、重篤な後遺症5割、社会復帰2割、となっていました。危険な病気ではあるものも、死病というほどでは無くなっているようです。

    私も意識が戻った時点では片麻痺+体幹麻痺で起き上がり困難でしたが、適切なリハ指導のおかげで、ADL的には問題無い状態(完全自立)になりました。医療が進んでいるのは外科だけじゃないことが広まって欲しいものです。

    • ath様

      コメントありがとうございます。
      また、貴重なご意見ありがとうございます!

      やはり、実際に経験された方の意見は貴重で重みがあります。

      完全自立まで回復されたとの事、本当に良かったです。

      そもそも、脳幹出血含め脳卒中についての知識が一般の方にあまり周知されていないという現状もあります。

      このブログを通して、脳卒中の怖さや知識を広めていけたらと思っています。

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