脳梗塞と脳血栓の違いについて分かりやすく解説します!

脳の病気には、血管が異常を起こしている原因によって様々な名称のものがあります。

今回解説をする脳梗塞と脳血栓は脳卒中の一種なのですが、両者にどんな違いがあるのか!?

今回は、他の脳卒中にも触れつつ、脳梗塞と脳血栓の違いについて分かりやすく解説していきます!

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脳梗塞と脳血栓の違い

みやっち
こんにちは!現役作業療法士(リハビリの専門家)のみやっち(@miyabro2)です

今回は、疑問を持たれている方も多い脳梗塞と脳血栓の違いについて解説していきたいと思います。

結論から言ってしまうと、脳血栓は脳梗塞の一種である為、名称の違いはあるものの、病気そのものに違いはないんです!

脳梗塞は、血の塊である血栓がどこで発生するのかによって、脳血栓と脳塞栓に分けられます。

問題が起きる場所で異なる2種類の脳梗塞
  • 脳塞栓:心臓など脳以外の場所で血栓が形成されて、それが脳内の血管に流れて脳血管を詰まらせる。
  • 脳血栓:脳血管に血栓が形成されて詰まらせる。また、コレステロールの沈着で血管を細くして詰まらせる場合もある。

一言に脳梗塞と言っても発生する場所の違いで様々な呼び方があるんです。

また、症状に関しては脳卒中の種類での違いというよりは、侵される脳の部位によって異なってきます。

代表的なものとしては、運動麻痺、感覚障害(痺れや感覚が鈍くなる)、言語障害(呂律が回らない)、高次脳機能障害(思考や判断に支障が出る)などがあります。

Point!

脳塞栓は脳梗塞の一種である為、根本的な違いはない!

脳塞栓と脳血栓にはこんな違いがあった!?

脳梗塞を細分化した場合に2種に分けられますが、それぞれ以下のような違いがあります。

発症スピード症状発生場所関連疾患
脳血栓ゆっくり(数分〜1日)徐々に出てくる事もある高血圧や糖尿病など
脳塞栓急に起きる数秒〜数分以内脳以外(心臓など)心疾患や不整脈

発生する場所の違いで症状の現れ方やスピードにも違いが出てくるわけですね。

血液がドロドロになる脳血栓!

脳血栓は、血液で脳血管が詰まってしまう病気です。

血液がドロドロになると血栓と呼ばれる血の塊が形成されやすくなります。

この血栓が血管で詰まってしまう事で発症するのが脳血栓です。

血液はドロドロ、血管はボロボロ

では何故、血栓はできてしまうのでしょうか?

それは血管がボロボロになって硬くなる事や血液がドロドロになるからです!

本来、異常のない健康な血管はゴムのような柔軟性があり、血液はサラサラです。

しかし、高血圧や肥満、喫煙などの生活週間が積み重なると、血管は硬く狭くなり、血液はドロドロになります

これによって血栓が出来やすくなるわけです。

実は僕の父は一過性脳虚血発作(※)という脳梗塞の一歩手前まで状態が悪化したことがあります。

当時、父の体重は100Kg近かったですね。

喫煙もしていましたし、食生活が乱れていたのは言うまでもありません。

見えない部分が侵されていくってホント怖いです…。

※手足の麻痺や痺れなど脳梗塞と同じ症状が現れるが、24時間以内に消失する状態。

原因によって脳梗塞は3つに分類される

脳梗塞は発症の原因によってラクナ梗塞、アテローム血栓性脳梗塞、心原性脳塞栓症の3つに分けられています。

ラクナ梗塞

脳の奥にある細い血管が詰まる脳梗塞です(ラクナとは、小さい空洞という意味)。

その特徴は、高齢者に多く、症状は比較的にゆっくりで、夜間や早朝の発症が多いです。

症状は軽く済む場合もあり、意識は保たれるケースが多いのも特徴です。

高血圧が最も重要な危険因子であり、他には糖尿病、脂質異常症、喫煙などもリスクの向上に繋がります。

アテローム血栓性脳梗塞

ラクナ梗塞とは対照的に、脳内の太い血管や首の血管がアテローム(※)によって動脈硬化に発展し、血栓が出来て詰まらせます。

また、血栓が流れていって脳の奥の血管を詰まらせる事もあります。

症状は軽度となる場合が多いですが、徐々に悪化する場合もあります。

食生活の乱れや運動不足などの生活週間によって、高血圧、高脂血症、糖尿病などの動脈硬化の危険因子が生じる事がリスクとなります。

※アテロームとは、粥状硬化(じゅくじょうこうか)という意味で、お粥のような異物が血管内に出来て血流を阻害してしまいます。

心原性脳塞栓症

心臓に出来た血栓が流れて脳血管を詰まらせる脳梗塞です。

原因となる心房細動は高齢者に多く、70歳をこえると5~10%の人に起こるといわれています。

脳卒中データバンク2015によると、急性期脳梗塞患者(78098人)の中で、心房細動の合併率は男性21.8%、女性26.2%、80歳代では男性31%、女性35%に心房細動を認めた。

加齢とともにそのリスクが増しているのが分かりますね。

この脳梗塞の怖いところは、完成された血栓が脳血管に流れて急に詰まらせる為、重篤な意識障害や死に至る事もある点です。

脳梗塞は発症原因で3つに分類される
  • ラクナ梗塞:脳の奥にある細い血管が詰まる
  • アテローム血栓性脳梗塞:アテロームと呼ばれる脂肪などの異物が溜まって血管が詰まる
  • 心原性脳塞栓症:心臓など脳以外に出来た血栓が脳に飛んで詰まらせる
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脳梗塞は脳卒中の一種

脳卒中は、卒=卒倒(突然倒れる)と中=中毒(毒にあたる)という意味を合わせた一般用語です。

つまり、「脳が突然に毒に当たったように倒れる」という意味になります。

今でこそ、CTやMRIなどの画像検査の発展に伴い、脳梗塞や脳出血を招く要因なども分かってきていますが、昔は脳内で何が起きているのかも分からなかった時代です。

そんな時代に、人が突然倒れたり強烈な頭痛に襲われたら

「突然(毒に当たったように)倒れた!」

と驚くのも無理はありません。

ちなみに、医学用語では「脳血管障害」と呼ばれています。

脳卒中(脳血管障害)は

  1. 脳出血
  2. 脳梗塞
  3. くも膜下出血

を総称した名称です。

血管が『詰まる』脳梗塞

先述した脳出血とくも膜下出血は、脳血管が破れて出血することで発症します。

対して脳梗塞は、脳の血管が詰まるタイプの脳の病気です。

つまり、脳梗塞と他の2つの脳疾患は、詰まるか出血するかの違いになるわけです。

塞がるという意味である「梗塞」という漢字からも脳梗塞が血液の通り道である血管を塞いでしまう病気ということが分かりますね。

脳梗塞には予兆がある!?

ここで少し横道に逸れますが、脳梗塞には一過性脳虚血発作(TIA)と言って脳梗塞の予兆のような症状があるのを知っていますか!?

これは一時的に脳の血管が詰まってしまう病気で、手足の麻痺や痺れなどの症状が現れるものの24時間以内に消失するというものです。

症状が消失するので気にしない方も多いのですが、実は体に異変が起きているという合図なんですよ!

脳梗塞は脳の血管が脆くなって発症するので、一時的でも異常が起きるという事は脳血管がSOSを発信しているというわけです。

ですから、脳梗塞との違いは、症状が続くか消えるかという部分ですが、脳に異常が起きているというのは共通しています。

先述しましたが、僕の父もこの一過性脳虚血発作を起こしました。

あの時は本当に焦りました…。

一過性脳虚血発作についてはこちらで詳しく解説していますので、参考にして下さい!

虚血性の脳疾患である一過性脳虚血発作の予防に必要な事とは!?

2017.05.18

まとめ

脳血栓は脳梗塞の一種である為、原則的に違いはありません!

脳梗塞には、発症する場所によって2つの種類に分けられます

  • 脳内で血栓が生じて詰まらせる脳血栓
  • 脳外(心臓など)で血栓が生じて、脳に流れて詰まらせる脳塞栓

呼び方に違いはありますが、生活週間でリスクが増すという部分は共通しています。

今一度、生活週間を見直してみてはいかがでしょうか?

こちらの記事では、高血圧の改善に効果的なウォーキングについて紹介していますので、チェックしてみてください。

高血圧の改善に重要な運動のウォーキング。効果を高める5つのポイントとは!?

2019.10.15
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