ストレスが慢性化すると高血圧に発展します。
仕事や人間関係など、どうしても避けられないストレスはあるもの。
そんなストレスによる高血圧にはアロマがオススメ!
イランイラン、ラベンダー、ペパーミントなど多彩な香りのあるアロマオイル 。
今回は高血圧の改善(血圧降下作用)に効果のあるアロマを紹介します。
目次
高血圧の改善にオススメのアロマ3選
誰しもアロマの香りを嗅いだことはあると思います。
僕自身、自宅でアロマを使用しているのですが、頭の中がスーッとする感じがしてなんとも心地よい気分に浸っています(笑)
最近ではデパートや歯医者でもアロマが香っていて、居心地の良さを感じてしまいます。
実はこのリラックスが高血圧の改善には重要なんです。
詳しくは後述しますが、高血圧は心身が興奮状態にあるので、アロマで興奮を抑える事ができれば、リラックスモードにスイッチを切り替えられるわけです。
今回はそのリラックス効果が高く、高血圧の改善にもオススメなアロマを紹介していきますね。
イランイラン
画像引用元:「Felice”香り”で始まる、ワタシの暮らし」
アロマオイルを見に行くと、売り上げ1位のラベルをよく見かける程人気で知名度抜群のアロマです。
イランイランとは、マレー語で「花の中の花」という意味で、濃厚で甘い香りが特徴です。
- リラックス作用による高血圧の改善
- 鎮痛作用
- 女性ホルモンの調整
- 殺菌・消炎作用
- 髪の成長促進
- 脱毛予防
また、催淫作用により官能的な高揚感を高めることでも有名で、男性が最も女性の魅力を感じる香りであるとも言われています。
部屋をイランイランのアロマで香らせておけば、男性はイチコロ!
になるかもしれません(笑)
実験でも実証されているイランイランの血圧を下げる効果
アロマの研究を行っている「AEAJ」で行われた実験によると
健康な成人男女11名(男性8名、女性3名)を対象として通常の空気(コントロール)とイランイラン精油と空気が混合した気体を30分間吸入。
通常の空気を吸入した場合(コントロール)と比較して、イランイラン精油と空気が混合した気体を吸入した場合のほうが、収縮期血圧に低下が認められました。
イランイランの血圧下降効果は、実験でも実証されているようです。
それだけ万人にリラックスを与えてくれる香りという事ですね。
香りにもクセがない為、高血圧の方がアロマデビューする場合、個人的には最もオススメのアロマです。
ラベンダー
ラベンダーは、ハーブティーや芳香剤などにも用いられており、日常で香る機会も多い事から馴染みのある香りかもしれませんね。
フローラルな香りが特徴のラベンダー。その芳香さで、蜂などの虫も引き寄せる魅力的なアロマです。
- 高血圧の改善の
- 安眠
- 緊張緩和
- 鎮痛
- 脱毛予防
AEAJで行った20代~70代の男女1,088人を対象にしたアンケートによると、「こころが落ち着く」アロマの1位がラベンダーとなっています。
馴染みのあるラベンダーの香りは、リラックス効果が高いと言えますね(^^)
レモン
知らない人はいないですね。
レモンのスッキリとした爽やかな香りには、不安や混乱を取り除き、心をリフレッシュさせる作用があります。
これにより副交感神経が優位になる為、高血圧の改善にも効果的です。
- 精神を安定させて心をリフレッシュし、高血圧を改善
- 集中力を高める
- 抗菌・消毒・防腐作用
- プチグレン
- マンダリン
- カモミール
- カヤ
- クラリセージ
- メリッサ
など、実に多様にあります。
何を選ぶのかは、店頭で実際に嗅いでみて好みのアロマを選ぶのが良いですね。
高血圧に禁忌のアロマもある!?
高血圧の改善を目的としてアロマを選ぶ場合の注意点があります!
それは、血圧を高くするアロマもあるという事!
- サイプス
- セージ
- タイム
- ローズマリー(カンファー)
- ユーカリ
などです。
高血圧の人はこれらのアロマを使用するのは避けた方が良いです。
また、妊娠初期の人がアロマを使用するときは、香りを楽しむ芳香浴のみにしましょう。
というのも、アロマオイルの中には月経を促進したりホルモンに影響を及ぼすものもあるんです。
ですから、アロマを肌に直接付けるような事は避けた方が良いですね。
ローズマリーのアロマはこちらで詳しく解説していますので、参考にして下さい。
アロマが高血圧を改善してくれるメカニズム
ではなんで香りであるアロマが高血圧の改善に効果を示すのかを深堀してみたいと思います。
アロマとは、芳香の事を言います。つまり香りですね。
そして、このアロマを用いて精神の安定を図り気持ちを落ち着かせる事をアロマテラピーと言います。
アロマテラピーは、精油(エッセンシャルオイル)や精油の芳香を使用して心身の健康に働きかける自然療法になります。
では、何故アロマが高血圧の改善に効果があるのか解説します。
私達の体には、心臓や肺を始め様々な臓器が24時間休まず自律的に働いています。これらの働きを担っているのが自律神経です。
自律神経は、朝の活動時や運動時、緊張している時、ストレスを感じている時に優位になる交感神経と夜の安静時や睡眠時や休憩中などリラックスしている時に優位になる副交感神経の2つがあります。
こ2つの神経は、シーソーのように拮抗関係にある為、どちらかが優位になればもう片方は休む形になります。
しかし、ストレスや腰痛、肩こりが慢性化して緊張状態が続くと、交感神経が優位になる時間が多くなります。
すると、常時、血管の収縮や心臓の血液を押し出す働きが高くなる為、血管に負担がかかり高血圧を伴います。
アロマは、そのリラックス効果で副交感神経を優位にしてくれる為、血管の拡張や緊張緩和に作用し、高血圧の改善に効果があるわけです。
また、触覚や視覚などの他の感覚と違い、嗅覚は直接的に大脳辺縁系という本能や情動を司る部分に入ります。
その為、匂いは情動と結びつきやすく、自律神経を左右しやすいんです。
リラックスした香りの記憶が高血圧の改善に効果的
大脳辺縁系には海馬という記憶を司る部分もある為、匂いは五感の中で最も記憶に残りやすいと言われています。
なので、心地良い(リラックスする)と感じる匂いが記憶に残れば、より精神の安定化作用が高まるわけですね( ^ω^ )
逆にその香りが不快だったり興奮するような記憶と関連した場合は、同じ匂いでも興奮作用が強まる場合もあります。
例えば、好きな人がつけていた香水と同じ香りを街中で嗅ぐと、好きな人を思い出してドキドキするって経験ありませんか(笑)?
同じ匂いでもその人の記憶によってリラックスにも興奮にも傾くのは面白いところです。
高血圧の方がアロマを使用する際は注意して下さいね(笑)
アロマの活用方法
ディフューザー
アロマの活用方法として最もポピュラーなのは、ディフューザーでアロマを拡散させる方法ですね。
ディフューザーとは、アロマオイルの微粒子を霧とともに拡散させる器具の事です。これにより、部屋の広範囲に渡ってアロマを拡散させて香りを楽しむ事ができます。
これにより、部屋でリラックスしながら高血圧の改善の効果が期待できます。香りと合わせて照明を薄暗くしたり、オルゴール調の音楽を聴いたりと五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)を刺激して副交感神経に働きかけると尚効果的です。
アロマバス
アロマバスは、その名の通りアロマを入れたお風呂の事です。
方法は、好みのアロマオイルを3~5滴湯船に垂らしてよくかき混ぜます。温度は38℃くらいのぬるま湯にして半身浴をしてリラックス効果を高めましょう!
浴室全体にアロマの香りが拡がり、目を閉じればそこは別世界に。
行ったような気分になれるはず(笑)
高血圧の原因の8割以上が生活習慣
高血圧を引き起こす原因の8割以上が生活習慣の乱れと言われています。
ストレスもそのうちの一つですが、その他にも栄養バランスの偏りや運動不足、喫煙やなども影響してきます。
それらによって血管や心肺機能の衰えが加速する事で高血圧を助長します。
血圧を直接的に左右する血管や心臓・肺がボロボロになってはアロマでだけでは高血圧を改善するのは困難です。
アロマはあくまでも精神をリラックスする事が目的です。
根っこから高血圧を改善する為には、生活習慣を一から見直していく事は必須です!
アロマはストレス緩和という生活習慣の改善の一つとして活用していき、並行して運動や栄養バランスの見直しなどを行っていきましょう!
高血圧の改善には運動が必須です!こちらで詳しく書いていますので、チェックしてみて下さい。
まとめ
ストレスは高血圧を引き起こす危険因子の一つです。
アロマの香りは、心地良いと感じればリラックス効果が働く為、ストレスを緩和するにはオススメの改善策です。
ですが、高血圧を引き起こす原因は一つではない為、アロマと並行して運動習慣をつける、食事バランスに注意するなど生活習慣を見直す事が必要です。
アロマの香りで日々のストレスを緩和しながら生活習慣の改善に努めてみてはいかがでしょうか。
こちらの記事もご覧ください。