高血圧の人が運動をする時は、負荷量や急激な血圧の上昇に注意しなければいけません!
だけど、運動しながら小まめに血圧なんて測れないよ!
ってのが正直なところだと思います。
そこで目安になるのが、心拍数です!
心拍数って何だっけ?どうやって測るの?
って事で今回は、高血圧の人が運動をする時の心拍数の目安や測り方などについて解説していきます!
今回は、この記事を通して
- 心拍数と高血圧の関係性
- 心拍数の測り方
- 降圧目的で運動する時の心拍数の目安
について主に理解してもらえれば良いかなと思います!
では、いきましょう!
目次
心拍数とは
心拍数とは、心臓が全身に血液を送り出す時に拍動する回数の事です!
要は心臓が動いてる回数ってとこですかね。
あれ?
「脈拍数」と何が違うんだ?
と思った人、するどいです!
脈拍数は、心臓から送り出された血液が全身の動脈を流れる時に拍動する回数の事です。
その違いは、中枢部である心臓の動きの回数か、末梢部である動脈の動きの回数かってことです。
なので
心拍数=脈拍数とは限りません!
まぁ一般的には同義語として使われているので、ここでは同じ意味合として考えて話を進めていきます。
正常な心拍数っていくつ?
正常な心拍数の平均は、年齢によっても違ってくるんですけど、安静時の心拍数は一般的に以下のようになっています。
- 男性で60〜70/分
- 女性で65〜75/分
女性の方が心拍数の平均が高いですね。
これは生理の周期が関係していて、黄体期(排卵期〜次の生理が始まるまで)になると妊娠を継続する為の性ホルモンが分泌されます。
結果的に基礎体温や心拍数も上がる為です。
心拍数の限界値(最大心拍数)は
- 成人で「220-年齢数」程度
- 高齢者や低体力者では「215-年齢数」
で求められます。あくまでも目安ですけどね。
心拍数と高血圧の関係性
じゃあ、心拍数と血圧にはどんな関係があるのか?
今回の記事はここが重要なところですからね!
心拍数が増加しても血圧が必ず上がるわけじゃない!?
前述しましたが、心拍数は心臓が動く回数の事で、血圧は血管内を血液が流れる時に生じる圧力の事です。
これらは、心臓が関わるというのは共通しているものの、それぞれ別物です。
例えば、心臓が正常に血液を送り出しても、血管が硬くなっていたら血液の通りが悪くなってしまうので、血圧は高くなりますよね?
つまり、心拍数が正常でも高血圧になるってことです。
反対も同様で、心拍数が増加したからと言って必ずしも高血圧になるわけではありません!
心拍数と高血圧のダブルパンチ!
とは言え、心拍数の増加と高血圧が同時に起きている場合は、当然身体への負担は増します!
様々な調査で、高血圧の人は心拍数が高くなるほど、心疾患の発症や死亡のリスクも高まるとの結果が出ています!
まぁ、そうなりますよね(・_・;
血管が硬くなっている上に血液の流れが速くなれば(心拍数⤴︎)、当然血管に加わる負担が増えて、破けたり詰まりのリスクを上げちゃうわけですから。
逆に考えれば、心拍数が増えても血管が柔軟であれば、ギア2のような必殺技を発動できるわけです!!
意味が分からない人は、ONE PIECEを参照して下さい(笑)
心拍数と血圧が同時に上がる事がある?
心拍数と血圧は、興奮作用のある交感神経が優位になる事で共に高く(増加)なります!
本来、交感神経は運動や仕事、家事など活動している時や緊張している時に一時的に高くなります。
その後は、休む為に副交感神経が優位になり、これらはシーソーのようにバランスを取っています。
しかし、過度なストレスなどが原因で交感神経が慢性的に活発になってしまうと、心拍数と血圧も慢性的に高くなり、血管への負担を助長してしまいます!
また、運動のように一時的に交感神経が活発になる場合でも注意が必要です!
高血圧の人は血管がボロボロになっている可能性もある為、負荷量の高い運動を行って一時的でも心拍数が急激に増加すると
「ブチッ!」
なんて事にもなりかねません!
だからこそ、高血圧の人は運動の負荷量に注意する必要があるです!
高血圧の人が運動をする時の心拍数の目安
高血圧の人は、血管がボロボロになってるかもしれないから、心拍数や血圧が急上昇するような運動が危険なのは分かりましたね?
なので、心拍数を小まめに測りながら運動をすることが大切です!
目安は、最大酸素摂取量の50%ぐらいの運動で「まあ楽かな」から「ちょっとキツい」ぐらいの負荷量ですね。
心拍数の目安としては
138−(年齢÷2)
で算出できます!
また、年齢別での目安としては以下の通りです。
- 30代で120/分
- 40代で115/分
- 50代で110/分
大体、110〜120/分の心拍数が目安となりますね(^^)
心拍数の測り方
高血圧の人が運動をする時の適切な心拍数が分かったから、これでオッケー!
って心拍数、自分でどうやって数えんねん!
まさか胸に手を当てるとか、誰がに胸に耳を当ててもらって聴いてもらうとか?
そんな事しなくても心拍数測れますよ!
前述しましたが、心拍数と脈拍数は基本的には同じなので、脈拍数で測ります。
場所は、掌を上に向けて親指側の手首です。
出典先:ナースフル疾患別シリーズ
ここには、橈骨動脈という動脈があり、そこを触れて測定します。
では何故、橈骨動脈なのか?
そんな細かいところまで、別に知らなくていぃし!
って人もいると思いますが、僕は理論的に知りたいタイプなので、勝手に解説していきます!
興味ない人は飛ばしちゃって下さい(笑)!
完全に余談なんですけど、脳は2つに分かれていて、それぞれ感情脳と理性脳という風に特性が分かれてるんです。
んで、一般的に男性は理性脳、女性は感情脳が優位に働くと言われています。
何が言いたいかと言うと、女性に細かい説明や理論的なことを言っても
「へぇ〜。」
って感じに流されちゃうことが多いんです。
ましてやケンカの時に女性に論理的な説明をすると、返って状況が悪化する場合もあるかもです!
なので男性諸君、気を付けましょう(笑)!
橈骨動脈で脈拍を測るワケ
話を戻します(笑)
脈拍を触れることができる動脈は他にもあるのですが、橈骨動脈は触れやすい動脈なんですね!
何故、触れやすいのかと言うと
- 個人差が少ない
- 心臓から近い
- 衣服に覆われにくい
などの理由が挙げられます。
高血圧の人は身体への負担を考えて、小まめに脈拍(心拍数)を測りながら運動をしましょう!
ですが!
180/110mmHg以上の高血圧の人や既に心疾患のある人は、運動が病気のリスクを高めることになりかねない為、必ずお医者さんに相談する事から始めて下さいね!
まとめ
高血圧の人が運動をする際、心拍数の上昇に注意しなければいけません!
その理由は、高血圧で血管がボロボロになっているところに、心拍数の上昇に伴って血液の流れが速くなれば、血管への負荷が増します。
そうなれば、血管が破けたり、詰まりやすくなる為、脳卒中や心筋梗塞のリスクが高まるからです!
心拍数は、心臓が血液を送り出す為に動いた(収縮)回数の事です。
また、脈拍数は心臓から出た血液が血管内を流れた時の拍動の回数です。
その為、脈拍数を測ることで、間接的に心拍数の計測も可能になります。
脈拍は、親指側の手首にある橈骨動脈で測ることができます。
運動の時の目安は、110〜120/分ぐらいの「ややキツい」ぐらいまでの負荷量です。
ただ、180/110mmHg以上の過度の高血圧や既に心疾患を持っている人は、運動はリスクを伴う為、必ずお医者さんに相談して下さい!
「心拍数」とかけまして
「履き慣れた靴」と解く
その心は、どちらも「測定(足底)」が大切です。
みやっちでした!
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